神奈川 丹沢:塔の岳
2004年8月20日 CLOSE
行程   初めての自家用車を使った山行き
      秦野中井IC=大倉−−−大倉尾根−−花立−−塔の岳−−大倉尾根−大倉
             5:50-6:10           9:15-9:30 10:00-10:20  13;55
      =246号、16号を走り横浜へ

灼熱??の大倉尾根を塔の岳へ      下の写真、クリックで拡大します

人影のない大倉
 6月末〜7月にかけてのスイスアルプス以来、山にご無沙汰しています。横浜の自宅から日帰りで訪問できる山は、高くても2000mに満たず、北・南アルプスだと登り始めの標高ですから、夏場はちょっとつらいものがあります。とはいえ泊まりで遠出する時間もとれないし、早朝出発で午前中に下山を試みることにしました。
 どうせなら訓練を兼ねて、多少は負荷のあるコースをと、塔の岳の大倉尾根ピストンを選択。山歩きを始めて約20年になりますが、車を運転しての山行きも初めての経験です。山遊びに車を使う事に、なんとなくこだわりがあったせいです。
実際には、公共交通機関を使い、あるいはタクシーを使って入山しているわけですから、資源の浪費と環境汚染へのインパクトは自家用車であろうと大差ないでしょう。都市圏の近傍以外の山だと車でないとアクセスも難しいでしょうしね。

 ともあれ、6時前に登山口の大倉に到着。この時刻だと公営駐車場は開いていませんが、向かい側の民営駐車場は24時間オープンです。平日は一日500円、週末が700円の駐車料金です。
 この季節で、この時刻だと、流石に人影は皆無です。車を置いて身支度、予定より少し遅れて6時10分に出発。大倉から塔の岳、大倉尾根は標高差が約1200m、約3時間が登りの標準コースタイムでしょうか。歳とともに、とてもそんな時間で登るのは無理になってきましたが。
                          花の少ない表丹沢、ホタルブクロとマルバダケブキやっと見つけました
 花立の手前までは樹林帯の木陰が多く、思ったよりは暑くありません。花立からは木陰がなくなりますが、少し過ぎた辺りから涼しい西風が吹き付けてきました。おそらく大陸高気圧からの風が回り込んできているのでしょう。一気に汗も引き快適です。
 山頂には数人のハイカーがおられました。ピストンで降りようという軟弱者は私くらいで、皆さん縦走もしくは丹沢山まで足を伸ばされるようです。この季節にしては、空気が澄んでいるのか、珍しく富士山のシルエットはもちろんの事、相模湾の大島から利島の島影がみえています。

鹿は多いです
 下りは、大倉尾根の途中から戸沢へ下る天神尾根もしくは小草平から二股に下る尾根に分岐しようかとも思ったが、降りてからの長い林道歩き、直射日光の当たりそうな長い林道歩きを考えて、おとなしく来たコースを引き返しました。
 下山の途中では、登ってくるハイカーの方々に出会いました。渋沢からのバスで大倉に来られたのでしょう。いやあ、この暑い夏場でも塔の岳を目指す奇特な人達もおられるんだ。そういや、コース途中の小屋に雑誌の記事のコピーが貼ってありました。なんでも、1年に415回も塔の岳を往復された方がおられたそうです。季節に関係なく登り、かつ一日に何回か往復されたこともあるんでしょうね。
 登り降りとも予定よりも時間を要してしまい、午前中の下山とはなりませんでした。下山時に少し疲れが出てしまった感じですが、山歩きの長めのブランクのわりには、まあまあでしょうか。8月中は、これで山に来る時間がとれそうもないですが、9月の山歩きに備えての訓練にはなったかなと満足してます。