秩父:宝登山
2004年2月21日 CLOSE
行程   八王子駅08:04=(八高線)=東飯能駅08:57
         (横瀬で三峰行きと長瀞方面に分かれる西武秩父線)
      =長瀞駅10:20−山頂(奥宮、臘梅園、梅百花園)(11:40-13:00)−登山口、本社13:30
      −長瀞駅13:45−長瀞石畳−長瀞駅=(秩父鉄道)=寄居=八王子
下の写真、クリックで拡大します

歩いたコース、 宝登山、長瀞岩畳

長瀞駅から宝登山

長瀞石畳の屋形船

宣伝写真撮影の和船

長瀞の流れ

宝登山の花

臘梅

臘梅

和臘梅

紅千鳥

福寿草

宝登山神社の狛犬

本社の狛犬

本社の狛犬

奥宮の狛犬

奥宮の狛犬

 丹沢の大倉尾根で見かけたロウバイの花をホームページに掲載しましたが、その際に老梅とタイプミスしてからロウバイってなんだろうと気になっていました。メルマガ「山と自然の旅ニュース」に宝登山のロウバイが、ちょうど紹介されましたので、「じゃ、恒例の幕山での観梅を変更して、ロウバイ見物にしよう」と宝登山に出かけてみる事にしました。秩父、奥武蔵の方面は自宅からのアクセスが悪くて、山歩きの対象としにくいため、「宝登山ってどこにあるの?」から始まり、電車の行き方もよくわかりません。駅スパートで検索すると、新幹線の乗り継ぎがトップに、後はよくわからない渋谷から池袋うんぬんのコースが出てきました。いくらなんでも新幹線じゃと、JR東日本のホームページで乗り継ぎ検索すると「八王子に出て、八高線、西武秩父線、秩父鉄道を乗り継ぐ」コースが出てきました。八王子なら中央線沿線の山歩きで馴染みがあります。じゃ、これにしようと決めましたが、実は「西武秩父線と秩父鉄道は、会社が違うのか、路線の違いなのか」よくわかっていない状態なんです。長瀞で帰りの切符を買うときにも、駅員さんから「西武線なの?、秩父線なの?」と確認されて、「???・・・」答えらず。「八王子から来たんですが・・・」、駅員さん「八高線ね」、「あ、そうなんです。八高線です」てな具合でした。

 それはともかく本題の、宝登山です。標高約497m、ロープウェーもありますが、長瀞駅から歩いても山頂まで1時間少々です。山頂のロウバイ園は約1200本あるとか、見応えありました。隣接して梅百花園もあり、日本一品種の多い梅園で約170種、約470本の梅の木があるそうです。梅はこれからという感じのためか、幕山の方が迫力あるかなという印象です。でも種類が多いという評判どおり、あまり見かけない紅梅がありました。下の写真集に入れておきます。
 肝心のロウバイですが、臘梅と書かれていました。種類はみっつ、素心臘梅、満月臘梅、和臘梅が植えられているそうです。満月臘梅と和臘梅の名札がありました。和臘梅は花の芯が濃い紫で違いは明瞭ですが、花全体が黄色をした素心臘梅と満月臘梅の違いはよくわかりませんでした。辺り一面に好い香りが漂っていました。なお、ロウバイの表示は全てが臘梅になっていましたが、長瀞の商工会議所ホームページでは蝋梅となっています。広辞苑、百科事典など調べましたが、臘梅と蝋梅が併記されていて、このふたつの使い分けがあるのかどうか明記されたものは見つかりませんでした。何故に臘梅なのかという解説はありました。花弁の色が密臘に似ているからとも、また臘月(陰暦12月)に咲く花が梅に似ているからともいわれるとの事です。ミツロウも蜜蝋との書き方もありますし、蝋と臘の違い/使い分けの根拠もわかりません。
 
 登り口に宝登神社の本社があり、山頂には奥宮があります。ご祭神は、神武天皇、大山祗神、火産霊神だそうです。日本武尊の伝説もあり、本社には日本武尊が身を清めたという「みそぎの泉」がありました。神仏分離令前の管理寺院である玉泉寺は真言宗のようですが、その墓地には「・・・・命」と書かれたお墓も幾つかありました。木曽御岳のような神道の墓地は別にして、仏教の墓地では珍しいのではないかと思います。
 登山道というより車も入れるような林道が関東ふれあいの道になっています。でも、ジグザクの林道を嫌って、これでもかというぐらいに沢山の直登する短絡路ができてしまっています。ところどころは仮設テープで塞いで、入って欲しくないなという意思表示もしてありましたが、基本的には無視されています。注意文言も標識もないですし、無視されて当然でしょうが、オーバーユースも極まった感じですね。
 
 長瀞駅に戻りましたが、時間もあるし歩き足りないしと駅を通過して、長瀞ライン下りの岩畳まで足をのばしました。途中の土産物店はまずまずの活気がありましたが、屋形船の発着所はなんとなく寂れた印象でした。屋形船(こたつ船)という幟が立っていましたが、季節はずれのせいなんでしょうね。
 岩畳から和船をプロのカメラマンが撮影してました。和船の船頭さんの練習も兼ねていたようですが、宣伝用の写真に使うようです。宣伝用にしては、川の流れは凄く穏やか、迫力不足ではと余計な心配をするほどのゆったりとした流れでした。
 
 帰りは、冒頭にも書きましたが、八高線を使って八王子周りしかわかっていないものですから、更に高崎に近くなってしまう寄居まで秩父鉄道で出て八高線に乗り換えました。どういうわけか八高線も途中で乗り換えになり、やっと八王子に到着しました。秩父、奥武蔵には雰囲気の良い山がいっぱいありそうなんですが、やはり我々の所からは遠すぎてちょっと行きにくいです。