丹沢:大山三峰
2004年2月7日 CLOSE
行程  本厚木(07:15-07:50)=バス=煤ヶ谷08:30−物見峠分岐ベンチ09:30−山の神祠09:45
     −山頂(11:20-11:40)−唐沢峠北尾根分岐12:00−不動尻キャンプ場(跡)(13:45-14:05)
     −広沢寺温泉15:10=バス=本厚木駅

 小田急の本厚木駅前の宮ヶ瀬行きバス停で時刻表を見ると35分の待ち時間、何気なく辺りを見回すと吉野家の看板が目に飛び込んできました。牛丼にご無沙汰して、もう10年以上になりますが、最近のBSE騒ぎのニュースを見て、なにげに牛丼を食べたくなりました。先週には牛めし390円の松屋を訪問しましたが、記憶にある牛丼とはちょっと違いました。というわけで、バス待ちの間にフラフラと吉野家のお店に入り、「牛丼ある?」「ありますよ」の返事を受けて「並」を注文。280円です。「うん、この味だ」と納得、面白いもので、松屋はシャキシャキ感があり、吉野家はシットリ感、味も吉野家の方が濃い目です。どちらがどうという事ではなくて、出先での会議で昼飯をゆっくりと食べる時間をとれない時に飛び込んだ吉野家の味に身体が慣らされていたようです。なお、松屋は10円高いですが、みそ汁が付いています。
 
 ともあれバス待ち時間を有効活用?した後、宮ヶ瀬行きのバスで煤ヶ谷へ。ここで下車したのは私を入れて3人、ひとりは途中で見あたらなくなりました。大勢いた団体は、宮ヶ瀬から丹沢三峰経由でユーシンに行かれるとの事。長丁場で、この時期だとロッジ到着までに暗くなるかも。
 大山三峰の入口には、登山カードを入れるポストがあります。そこにヒル対策と書かれた容器がセットされていました。残念ながら中身はなくて、どういうものか不明です。いつだったか、煤ヶ谷の民家に「木酢でヒル対策」という貼り紙を見た記憶があります。宮ヶ瀬から札掛、蛭ヶ岳と丹沢北側はヒルが多いようで、三峰でも山の神祠のベンチで休憩中に木の上からヒルが落ちてきたことあります。
 また、猿の被害も多くなっているようです。監視の車が駐車し、近くには銃を持ったハンターがいました。「この付近の猿は、湯河原との間を移動しているんだ」と聞いたことがあります。
 
 登山道ですが、この時期にしては残念ながら雪が少なく、最初のピーク辺りから少し白くなってくる程度、アイゼンは不要でした。アイススケート状態によくなる不動尻側の林道も乾燥しきってました。
 山頂手前で合流してくる鳥屋待沢からのバリエーションコースも健在で、ますます踏み跡が立派になっているようです。間違って降りないようにロープが張られていましたが。山頂(南峰)を過ぎた先のバリエーションルートの宝尾根も健在でした。

 人気の軽ハイキングコースのため、いつもですと山頂は人が多くて素通りしてましたが、今回は同じバスを降りられた単独行のハイカーの方とふたりだけでした。久しぶりに山頂に滞在し、昼食をとることが出来ました。しばし歓談の後、不動尻まで降りて谷太朗川沿いに煤ヶ谷に戻られるという単独ハイカー氏と別れて、お先に出発。宝尾根分岐、沢沿いに不動尻に下る分岐を見送って唐沢峠に繋がる尾根道に入りました。
 唐沢峠に繋がる尾根道は、いつからかエアリアにも波線(迷、注意)でコース表示されるようになりました。落葉樹林帯の気持ちの良い尾根道で、好きなコースのひとつです。
 以前は、赤テープもなかったのですが、今回は至る所にしっかりとつけられていました。赤テープを嫌って、撤去される方もおられるので、これからもついているかどうかは不確かですが、次第に一般コースに変貌してはいるんでしょう。とはいえ、枝尾根も多くて、間違えると唐沢川の源頭に降りてしまったりしますし、ハンター、渓流釣りの方などの踏み跡があちこちに付いていたりと、迷いやすいですね。距離は短くて、すぐ唐沢峠から不動尻に下る大山の参拝道にぶつかります。この大山参拝コースはあまり使われなくなってきたのか、次第に荒れてきているようです。

 不動尻で大山三峰の一般コース、大山からのコースが合流するところに神奈川県の青少年キャンプ場があります・・・2001年にはありましたが、なんと2階建ての大きなメイン施設も周囲に点在していたバンガローも跡形もなく消滅していました。知人からその後に頂いた情報では、2003年の6月頃の県議会で議論されていたようですから撤去されたばかりのようです。ここのキャンプ場の手前の山の神トンネルの辺りではよく土砂崩れがあり、しょっちゅう改修工事がされていました。利用者の減少と施設関連の維持が大変だったとは思いますが、それにしても施設があったという痕跡も残さないような徹底した撤去です。林道も車が入れないようにがっちりとしたゲートが作られていました。ここは、前から不法投棄も目につく場所でしたし、車の進入を完全にオミットしたのかもわかりません。
 丹沢に来始めた最初の頃からですから約20年になりますが、その頃からあった施設の突然の消失にしばし呆然とメイン建屋跡に佇んでいると、三峰から3人の女性グループが下山されてきました。その中のお一人が持っておられた雪用のワラジ?を見せて頂きました。秋田県のものらしいですが、「へどろ」というらしいです。この長靴状のもの、雪に道を作るための俵状のもっと大きなものと3種類があるとの事です。

 この季節はアイススケート場のようになる林道も乾いており、ついにアイゼンを出すことなく広沢寺温泉へと林道を降りてきました。いつもは更に広沢寺温泉入口まで歩いていますが、温泉旅館の庭を疎水越しに何気なく覗くと公共バスが停車していました。1日に数本の稀少なバスなんです。もちろん、これまでタイミングが合うこともなく利用したことがありません。今回は、もちろんしめた!と乗せてもらいました。


   下の写真、クリックで拡大します

コース
赤丸部が唐沢峠 北尾根

猿害の調査車

ハンター

コース標識
ヒルよけ用のなにか

唐沢峠 北尾根
への分岐

唐沢峠 参拝道
から北尾根を見る

不動尻キャンプ場
の変化

秋田県の雪用
ワラジ へどろ

不法投棄

新設のゲート