箱根:明神ヶ岳

2003年12月7日 CLOSE
行程 町田07:02=小田原08:03(4番バス停08:19の湖尻行き)=仙石
    -登山口09:25-矢倉沢峠09:55-火打石岳分岐11:00-日だまりの尾根で昼食(11:20-11:50)
    -明神ヶ岳(12:30-12:35)-最乗寺 道了尊(14:50-15:20)=バス=大雄山駅=バス=新松田駅 

 箱根外輪山の明神ヶ岳(1169m)には紅葉の時期になると定例的に訪問しています。今年は流石に遅すぎて、箱根の街も、明神ヶ岳を下った先の道了尊もすっかり落葉してました。この10年間の実績では、道了尊の紅葉は11月下旬が最適のようです。
 明神ヶ岳は山頂が開けていて、眼下の箱根の町を挟んだ駒ヶ岳から神山と大湧谷、遠くは富士山はもちろん南アルプスに丹沢、そして相模湾、湘南海岸、江ノ島、三浦半島と、ほぼ360度の展望が得られる・・・筈でしたが、12月とは思えない暖かさのために霞がかかり、江ノ島も識別できませんでした。温暖化の影響なんでしょうか。

 明神ヶ岳へのコースは北側の道了尊から(/へ)の登山道、金時山から(/へ)の縦走コース、今回の登りに使った矢倉沢峠コース、大文字焼きの明星ヶ岳から箱根湯本まで続く長い縦走コース(途中のエスケープルート多数)と盛りだくさんです。以前に箱根に下りてから大渋滞に巻き込まれた苦い経験があり、それ以来は箱根から入って北側の道了尊に抜けて新松田までバスで戻るコースを愛用しています。

 箱根の仙石から入ると矢倉沢峠で金時山と明神ヶ岳へのコースに分岐し、スズタケに覆われたまろやかな尾根をアップダウンしながら登っていきます。途中の奥まった感じの森林を抜けると火打石岳への分岐がある平らな尾根道に出ます。片面が開けた場所ですが、山頂に強い風が吹き荒れていても、日だまりのポカポカとした気持ちの良い場所です。このところ、ここで弁当というパターンになっています。
 こちらから見ると瘤が盛り上がったような感じの金時山とその奥に白く輝く富士山の写真は、この付近で撮したものです。ここからちょっとした急登をすれば、山頂に繋がる平坦な尾根に出ます。やはり強い風が吹いていました。気温が高めではありますが、長居はしたくないですね。

 山頂から予定通りに北側の登山道を道了尊まで下りました。こちらには下山後に温泉もないせいでしょうか、登ってくる人にたまに会うくらいの静かなコースです。最初の暗い樹林帯を抜けるとススキが群生した尾根となり、相模湾の展望が得られます。更に、杉林を抜けると最乗寺(道了尊)の中庭に飛び出し出ます。

 残念ながら道了尊の紅葉は終了、落ち葉となっていました。この大雄山 最乗寺は曹洞宗のお寺ですが、開山を支援したスーパーマン行者の道了大薩捶(どうりょうだいさつた)にちなんで道了尊とも呼ばれています。曹洞宗というと横浜の総持寺、福井の永平寺が有名どころでしょうか。修行というイメージはあっても、行者とか天狗になった道了尊とかの話には馴染みにくいですが、どうなんでしょう。

   下の写真、クリックで拡大します  新築の山門は2〜3?年越しで完成、色布はネパールかチベットみたい

金時山

スズタケのトンネル

日だまりの尾根

金時山と富士山

明神ヶ岳 山頂

下山道から相模湾

ススキの原

道了尊の大下駄

新築の山門