大菩薩連嶺:滝子山

2003年11月8日 CLOSE
行程   中央線笹子駅(8:10)-道証明地蔵(9:20)-切石(10:00)-大谷ヶ丸分岐の広場(11:25-11:40)
      -白縫神社(12:00)-山頂(12:15-13:00)-檜平(13:30)−中央線初狩駅(15:40)

 笹子駅から道証地蔵そしてズミ沢に沿って白縫神社を経由するコースで滝子山へ登り、下りは檜平から初狩駅という一番オーソドックスなコースで滝子山に行って来ました。
 多少のスリルとイワカガミを楽しめる南陵(寂しょう尾根)コース、他に浜立山を経由するコースなどありますが、見事な沢と滝を楽しめるこのオーソドックスなズミ沢コースが山に浸るには一番だと個人的には思います。どこかの記事かガイドブックで南陵が紹介されているのか、南陵コースをとられる方が以前より増えたように感じましたが。
 ズミ沢から離れて山頂に回り込む手前の大谷ヶ丸と滝子山の分岐広場ですが、以前はブナとナラの見事な森で、「山梨の美林100選」の標識も出ていました。99年11月に訪問したときには、多量の木が切り倒され、広々とした峠の雰囲気に変わっていました。小高くなった丘の全面そして山頂への斜面に沿って200・300mにわたって20mくらいの幅で完全に木が無くなり、裸地に変貌してしまいました。その後も秋か冬に毎年訪問してますが、なんとなく裸地なりに周囲の風景に馴染んできてはいました。
 それが、驚いた事に今年は更に進展、背丈が 70cm〜90cmくらいの雑草が群生していました。枯れて茎も葉も黒くなり、花はてっぺんで白いドライフラワーになってました・・名前不明です。で、この群生の中に、踏み跡がついて歩くコースがきれいにできあがっていました。去年にはコースらしいコースはなかったんですけどね。あと、野バラのような棘のある藪も増えてきそうですし、まだ小さくてかわいらしいタラが至る所に顔を出していました。
 山頂には大勢のハイカーがいらっしゃいましたが、残念ながら暖かすぎて富士山も見えません。それにしても、この暖かさは異常ですね。この時期に、4週間の週末を連続してシャツ1枚でのんびりと山頂に滞在できるなんて、山歩きをはじめて約20年で初めての経験です。
 下りの檜平(ミズナラの森なんですが、何故か檜平)のコースもマイナーチェンジしてました。以前は、尾根づたいに降りていきましたが、そのうち手前の斜面をジグザグに下る新道ができました。そして、ついに新道との分岐では尾根方向への標識がなくなり、新道が正規のコースになったようです。
               滝の写真です(クリックでちょっとだけ大きくなります)
大谷ヶ丸、滝子山山頂への分岐広場の変遷
   
  98年のブナ、ナラの美林      99年に伐採された裸地    03年に植生が少し復活(雑草?)