中国(広州・桂林)
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行程  2006年12月2日~5日
  12/2 関空=広州 陳氏書院・六榕寺=桂林(帝苑酒店)
  12/3 桂林=漓江下り(竹江埠頭=冠岩幽洞=陽朔)=高田郷=桂林ナイトクルーズ
  12/4 桂林=龍勝(龍脊梯田)=桂林(七星公園、バレー&雑伎ショー)=広州(広東国際大酒店)
  12/5 広州 西漢南越王博物館=関空           

コースと概要  以下、クリックで地図、写真拡大します
山水画のような奇岩峰が林立する漓江下り、雄大に拡がる龍脊の棚田の風景をメインにした格安ツアに参加。ツア仲間は夫婦二組、お父さんに付き添った娘さん、女性三人組、それぞれ単独の男性と女性で合計11人。格安にしては全食つきで五つ星ホテルを使い、朝早くから夜遅くまでぎっしりと観光スケジュールが詰まった体力勝負のツアでした(^_^)。

○12/2 関空=広州(陳氏書院と六榕寺の観光)=桂林空港=ホテル(桂林帝苑酒店)
 自宅を出たのが早朝5時過ぎ。関空10時のフライトで広州には現地時刻の14時過ぎに到着。陳氏書院と六榕寺を観光の後、21時過ぎに国内線の飛行機で桂林へと飛び、桂林のホテルで就寝したのが0時過ぎ。一日の長いこと・・・20時間以上ですものね。

広州のビル街
今回の格安ツアの大元の企画はどこなのか不明ですが、複数の旅行社が合同で取り扱っているようです。関西空港で各自が手続きを済ませて10時発のフライトで広州へ。広州白雲空港は2004年8月に開港、中国で一番大きい空港だとか。その空港で現地スタッフの出迎えを受け、ここで初めてツアのお仲間と顔を合わせました。
広州は人口が地元700万人、周囲からの流入浮動層が300万人といってました。上海には及ばないですが、大都会です。写真は広州の高層ビル群です。
○「陳氏書院」は屋根に凄い彫刻を飾った大きな建物が中庭を囲んで前院、後院、西院と建っています。清の時に広州72県の陳姓の人がお金を出しあって建立した族祠と書院で、一族の子弟の教育も行ったそうです。現地ガイドは科挙の学習所(予備校?)と言ってました。陶器、玉器、端渓硯、南方刺繍などが展示されてました。
○六榕寺の花塔(高さ57.6m、8角9層の塔)です。広州最古で、537年に建立された古いお寺です。6本のガジュマル(榕)があった事からついた名称だとか。中国のお寺でお坊さんに出会ったのは初めてかも。

陳氏書院

花塔

六榕寺の僧侶

○12/3 桂林=漓江下り(竹江埠頭=冠岩幽洞=陽朔)=高田郷=桂林ナイトクルーズ
・・・メインの川下り・・・

ホテルの窓から

漓江下りの船
そして二日目はツアの目玉である「漓江下り」へと出発。
朝、ホテルの窓から眺めた風景は如何にも「桂林~」という印象です。前の山は伏波山でしょうか。
竹江埠頭まで移動して川下りの船に乗船。船は数種類あるようです。ツア外人組である我々は大きな船に乗船。
中型の屋根がスライド式になった屋形船のような船は国内の観光客が多いようです。他にオープンカーならぬオープンシップで、船床に籐か竹で作った安楽椅子?を1個から数個セットした小型の船もあります。途中でエンジンが止まってしまったオープンシップもあったようですし、トイレの心配もありますが、なにか王侯になった気分を味わえるかもです。

我々の乗った船の後尾には昼食を作るキッチンがあり、小舟で食材を運んできました。

いろんな船

食材船、キッチン

漓江下り

漓江下り

漓江下り
ガイドさんの話ではここから陽朔まで約65Kmを下るとの事。観光ガイドでは約45kmとなってます。まあ、アバウトなところもいいんじゃないかな(^_^)。
出発前は渇水期で川下りが短縮されるのではないかと心配してました。水不足で中止になった時期もあったようですしね。
ちょっと前に雨が降り、上流のダムからの放水もあったとかで、川幅が半分くらいに減っている場所もある感じでしたが、なんとかフルコースを下れたようです。
タケノコがにょきにょきと群生したような奇妙というか奇怪な岩の峰の連なり、それが川面に映る景色は素晴らしいです。

漓江下り

漓江下り

漓江下り

筏の物売り
数本の竹で造った筏のような船でクルーズ船に上手に横付けしてくる物売りはなかなか楽しいです。全く購買意欲の湧かない仏像?の彫刻、大きな扇だのを上に突き出して、「1000円、4000円」と騒がしく連呼します。船内での昼食をじっと覗き込まれたり、ちょっと煩わしい面もありますが、風物詩として楽しめます。
そういえば、船内の売り子さんもいます。買いそうもない我々には近づいて来なかったですが、別のテーブルで川下りの間じゅう、風景も見に行かずに「玉の宝飾品」の価格交渉をしているグループもおられました。売り子さんを凌駕する迫力での交渉・・・お客の日本人の方が煩かったです(^_^)。

・・・冠岩幽洞・・・

竹江埠頭-冠岩

冠岩
竹江埠頭で乗船し約40分の冠岩で一時下船、「冠岩幽洞」という鍾乳洞を観光。岸壁に穴があいています。この中に鍾乳洞があり、穴を通り抜けると、桃源郷に行けるという伝説があるらしい。
桂林は、2~3億年前に海底から隆起してできた石灰岩地帯だそうです。石灰岩が風化浸食で奇怪な岩峰を造り、そして鍾乳洞がたくさんできたとか。
冠岩幽洞が観光開発されたのは最近のようです。12Kmもあり、そのうち観光できるのは3kmだそうです。大きな鍾乳洞に度肝を抜かれます。
中にはエレベーター、トロッコ電車、小舟などもが設備されています。台湾資本が入っているそうです。まるで、ディズニーランドの雰囲気ですね(^_^)。

トロッコ電車

船着き場

小舟

ライトアップ鍾乳洞

ライトアップ鍾乳洞

ライトアップ鍾乳洞
赤・緑・黄色のカラフルな原色ライトアップのオンパレード、いかにも中国風のアレンジ。ちょっと日本人には馴染みにくいです(^_^;)。 約1時間半の鍾乳洞の観光が終わるとエレベーターに乗って外へ出ると、カラフルな遊園地からもとの山水画の景色に戻ります。
迫力のある鍾乳洞ですが、あまり度が過ぎるとねえ(^_^;)。
再び、もとの船に戻ってランチを食べながらの川下り、ここからが「漓江下り」のハイライトらしいです。上に掲載した写真は、ここからのものも含まれています。
色んな形をした奇岩に名前をつけているようです。蝙蝠、西遊記とか老人とか・・・そういえば、そう見えるかなという程度です。熱心に名前を教えてくれる現地ガイドがおられましたが、別に名前が無くとも山水画の風景は十二分に楽しめます。長時間、同じような光景です。観光客が退屈しないようにとのサービスかな。

・・・陽朔=高田郷・・・
川下りの最終地である陽朔に到着したのが16時頃、乗船してから7時間以上です。途中で1時間以上の鍾乳洞見物、船内での昼食と変化はありますが長いです。たいした規模ですね。

陽朔西街(洋人街)

陽朔西街(洋人街)

陽朔のゲーム機
さて、陽朔です。洒落たカフェ・レストラン・民芸品店が軒を並べる陽朔西街(洋人街)の一部を通過してバスに乗車。街角にバスケットのゲーム機のようなものがあって人気のようです。これは、桂林でも広州でも見かけました。 高田郷は陽朔から15Km桂林寄りです。
時間がないのか、橋のところで慌ただしく景色を眺めて桂林へ戻りました。 陽朔、高田郷は桂林以上に山水画の風景と田園風景が素晴らしいそうですが、格安ツアのためか省略。 「少数民族の桃源郷」のテーマパークもあるそうです。

高田郷

高田郷

高田郷

・・・桂林ナイトクルーズ・・・

結婚式 披露宴
漓江の西側を通る道路を桂林へとバスで約1時間かけて戻ります。市街地に入るまで延々と奇岩峰が続きます。地球の背骨と言われるヒマラヤ山脈そしてチベット高原あるいはカナディアンロッキーの山々なども凄いですが、ここのスケールもまた違った雰囲気で圧倒されます。

桂林に戻って、ホテルのレストランで桂林の名物料理の夕食。結婚式が何組かあったようで1階の広間で披露宴をしていました。我々は2階で食事です。
本日のスケジュールはここまで。ホテルに戻ってのマッサージ組とナイトクルーズ組に分かれました。ナイトクルーズは市内の4つの湖と河川を繋いだ水路を横浜とか隅田川のシーバスのような船でのクルージングです。

ナイトクルーズ
ライトアップ

ナイトクルーズ
ライトアップ
各所に世界の有名な橋とか門を模擬した建造物を設置してあります。 途中では鵜飼いの実演も楽しめます。なんといっても圧巻なのは、凄まじいまでのライトアップです。

帰国後にネット検索するとこのライトアップ費用は1晩に5万元という話もあるようです。
大雑把にランプの数を推定して電力消費量をはじいて日本の電力料金で計算すると、ほぼ同じような金額になりますね。
川岸の野外劇場での四川劇のような舞台、中国の楽器による演奏なども見ながらクルーズできます。途中で鵜飼いの実演もありました。
我々はガイドの言うがままに230元を支払いましたが、帰国して調べると150元だとか(^_^;)。まあ、なかなか見応えあったから良しとしましょう。

野外劇場
船内の二胡演奏

ライトアップ
鵜飼い実演
デジカメの具合が悪くて、レタッチソフトでなんとか見られる程度まで修復しました。中国の料理は油炒めが多いため、どうもレンズに油が付着してしまったようです。川下りの途中で無意識にレンズに触ってしまったのかも(^_^;)。クリヤな夜景はムービーからキャプチャした静止画です。
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