海螺溝

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2002年3月3日〜3月9日

○3/5(火)冰川城門洞(2850m)へトレッキング、後は停滞
 予定では、金銀山のモルゲンロートとミニヤコンガの展望でしたが、降り続く雪で中止。 結局、近くの氷河見学に冰川城門洞へ行くことになりました。途中に、松田さん生還・救出の記念地があります。
 
 お客と荷物を乗せる駕籠・駕籠かきと前後しながら、雪化粧した森の中の散策3時間のミニトレッキングです。スノーパウダーでアイゼンも不要でした。途中の休憩小屋、氷結た湖を過ぎると、雪を被った岩の道になり、大きな氷河の壁に出ました。高さ3mで横 20mくらいの青い壁が、垂直にすぱっと切られたような感じになっています。帰りに松田さんが救出された記念地に寄りましたが、20年前の救出時は、ここまで氷河があったらしいです。

 雪は降り続けるし、他に歩くコースもなく、ホテルの周辺の散歩くらいしか、する事がありません。退屈(;_;)。


○3/6(水)二号営地(2620m)へ移動、停滞
 天候は回復せず。金銀山、ミニヤコンガの展望は中止。またもや停滞です。加えて、昼前には雪の倒木で電線が切れて停電まで(^_^;)。暖房も効かなくなるし、温泉もある二号営地に急遽下ることになりました。
 我々の部屋は、できたばかりの新築建屋で、ツインベッドの部屋が1階と2階に20部屋近くありました。ベッドの部屋の奥にガラス張りの部屋もあり、温泉とプールが見渡せる、なかなかの造りです。
 早速、水着に着替えて、プールへ。露天温泉の方には、客がいるが、プールは無人。2人で存分に泳げました。ただ、やはり寒い、周りは雪ですものね(^_^)。ひとしきり泳いで、温泉の方へ。源泉は90℃もあるらしい。上の露天から順番に流れ込んでくる方式で、10個近くありました。
  プール横にガラス張りの喫茶店があり、現地のガイドの方にビールとコーヒーをご馳走になり、すっかり酔っぱらう。ガイドさんによると酒は天候回復のおまじないとか(@_@)。幸い停電も回復し、電気オイル式の暖房が使えるようになりましたが、効きが悪くて寒かったです。

○3/7(木)金銀山モルゲンロートとケーブルでミニヤコンガ展望地へ
 起床して、ガラス張り部屋から外を見ると、くっきりとした三日月と星空。昨日のビールおまじないと連れ合いの作ったテルテル坊主のお陰か。
 三号営地へ戻る途中の展望地で暫く待機するうちに、金銀山に陽があたり始め、隣の三連峰(コンドルが翼を拡げたような山)とともに、朝焼けで輝き始めました。確かに見事、金色に輝くので金山、たぶん雪で白く輝くので銀山なんでしょう。
 
 三号営地で朝食の後、雪を被った森の中をケーブル駅まで歩きましたが、アイゼンは不要でした。このケーブル、実はロープウェーですが、最新型の立派なものです。オーストリアの会社の銘板がついていました。氷河の上を越えていきますが、展望も開けていて、なかなかダイナミックな眺めです。
 大きな谷を渡った標高3650mの上の駅からミニヤコンガの展望地はすぐ。四川省の最高峰7556mのミニヤコンガの山頂に少しガスがかかり始めましたが、なかなかの展望です。下の氷河に降りる予定は、積雪で危険との判断で中止となりましたが、この氷河は大冰瀑布という名称で、標高3720から4800mまで広がり、幅は1100mあります。厚さは30mとの事。
 ケーブル下駅のレストランで昼食の後、標高3000mの旧展望地へ出発。金銀山の展望地で、ミニヤコンガは見えません。多少凍結したところもあり、初めてのアイゼンの出番となりました。
 
○3/8(金)二号営地から成都へ
 マイクロに分乗して出発。磨西からのバス数台とすれ違いましたが、たくさんの乗客が乗っています。中国の観光ブームは本物ですね。途中の道路沿いに、白く輝く金銀山に三連峰などの山の展望も見られ、これまたなかなか見事でした。
 
 二郎山トンネルへの山道に入る前にラモシェ(6070m)の展望を楽しみましたが、周りの山は無名峰。山名の有無の基準は、よくわかりませんね。
 また、また、恐怖の山岳道路?です。実際、二郎山トンネルを抜けたところで、後続の2号車を1時間も待ちましたが、遂に現れません。結局、先に出発して、来たときと同じ食宿で待機、昼食することになりました。幸い、食宿手前で2号車が追いつきましたが、故障車が発生し、対向車とのすれ違いができず、遅れたとの事。
 食事をした新溝、その先の天全の辺りで広大な菜の花畑の風景を楽しみ、17:45にホテルに帰着。
 夕食は、成都の繁華街へ。麻婆豆腐の発祥のお店です。多少は日本人向けに辛さを抑えてくれたようです。美味しかったので、土産に買って帰りました

氷河で現地ガイドと

雪を被った宿舎

温水プール

露天風呂群と宿舎

金銀山クリック拡大

ロープウェー

ミニヤコンガからの氷河

駕籠もあります(^_^)

麻婆豆腐の発祥地