ニュージランド:ミルフォードトラックとMt.クック

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1993年12月11日〜12月21日

○ 12/11 22:00 成田、日本に仮入国、ホテルへ
  12/12 13:00 成田発
  12/13 クライストチャーチ=クイーンズタウン
       =テアナウロッジ=乗船
       =トレイルヘッド−グレードハウス
 日本へ仮入国という珍しい体験の後、クライストチャーチ、クインーズタウンの空港と乗り継いで、全長54Kmのトランピング・コースの初日となるグレードハウスにやっとの思いで到着。グレードハウスでは、各国から来た36人の仲間の自己紹介、各国の歌の紹介、ゲームと楽しく遊びました。ところで、日本からの参加者は19名もいました。
ミルフォードトラック入口
グレードハウスの交流
○12/14 グレードハウス−ポンポロナ・ハット(雨のち曇り、晴)
  シャワー室で洗い乾燥室に置いておいた下着をとって荷造り。昨日に続いて小さなアブのようなサンドフライの攻撃を受ける。静止していると、うわーっと群がって来る。かまれるとチックとする程度だが、1〜2日後には猛烈に痒くなる。入口はすべてサンドフライ対策で網戸と2重になっていて、かつ自動的に閉まるようになっている。1時間かけてたっぷりの朝食の後、吊り橋を渡り、ゆったりと流れる川沿いの道を歩く。ブナのような原生林に苔と羊歯の密集する様子は、北八つをもっと強調したような雰囲気だ。トラックの両側には急斜面の崖を持った山がそそり立つ。雪渓の溶けた水が大小の千条滝となり落下する雄大な眺め。
 自炊宿泊のクリントン小屋を通過し、昼過ぎに ヒレレハットに到着。スープにジュースそしてコーヒ、紅茶他の飲み物が用意されている。ここでランチ。周りをカラスの兄貴のようなケアがうろうろしている。厚かましく人様のザックに頭を突っ込み食料を強奪していく。大きなチーズを丸々とられた人も。信行が日本から持ってきた餡入りドーナツボールも掻っ払っていき、餡をほじくって食べた後で外側も食べていた。
 マウリオニオンそしてキンポーゲのようなバターカップの花、飛べない鳥ウエッカ、人なつっこい小鳥ファンテイルなど楽しみながらポンポロナ小屋に到着。斜面に建っていて、一番下が食堂にロビーと洗濯室、乾燥室とあり、斜面の上にベッドルームとシャワー室が段々に広がっている。
 夕食は、スープ、チキン、トマト、ビーンズ、ライス。デザートは果物、生クリームにチョコカスタード。ワインをたっぷりと飲む。

フィレレのケアに襲われる?

ポンポロナ小屋
12月15日 ポンポロナハット−クイントンハット (晴)
 早朝にカタカタと騒がしい音に目がさめる。人の足音にしてはいつまでも続くなと思っていたら、実はケアが屋根で運動会をやっていた。宿泊者が外に吊るしたレインコートを悪戯して、ぼろぼろにしてしまっていた。
 タップリの朝食のあと出発。クイントンフォールズを見て、ミンタロウ湖の小屋で休憩。クリントン谷からマッキノン峠への登りに入る。マウントクックリリーとデイジーの白い花畑の中をジグザグに登って行く。
 昼には標高差1000mくらいのマッキノンパスに到着。晴天に恵まれ、下のクリントン谷とその先の雪を被ったMtハート、Mtバルーン、Mtエリオットの2000m前後の山々から雪溶の水が滝のようになって幾筋も落ちている素晴らしい眺めを楽しむ。ここの崖に突き出した岩に立って記念写真をとるのが定番らしい。
 この峠の簡易トイレも「世界一見晴らしが良いトイレ」とのキャッチコピーで有名。確かに、これまで歩いてきた谷筋に両側の山が広がった見事な展望だ。ここの休憩小屋パスハットで昼食中にヘリが下りてきた。荷物、ゴミの上げ下ろしをヘリでしているらしい。これに現地のトラックガイドも乗っている事がわかった。最後まで残って出発するのに、何故に先に到着しているのかという疑問が解決(それまで天狗さんと呼んでいた)。
 マッキノン峠から斜面をゆったりと下りて本日の宿泊小屋クイントンハットに到着。荷物を置いて、近くのサザランド滝へ、この滝は、世界で5番目の落差との事。確かに滝の飛沫はもの凄い。川を挟んで、かなり離れていても台風の中にいるよう。裏側まで回った人の話では、靴の中までびしょ濡れになったらしい。途中で飛べない鳥ウエッカに出会う。

クリントン谷Mt.バルーン

マウントクックリリー

マッキノン峠

峠でヘリ

ウエッカ

サザランド滝

クイントンハット

クイントンハットの夕食