徳島 髙城山、南髙城山
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行程  2012年6月8日
 徳島市内=神山 上分=土須峠=(剣山スーパー林道)=ファガスの森=徳島のヘソ
    7:10                                 8:55
 =髙城山・南髙城山 登山口-髙城山-西尾根-鉄塔-スーパー林道-髙城山・南髙城山 登山口
       9:20-9:30         10:14     11:00-11:30  11:45        12:30
 -南髙城山-髙城山・南髙城山 登山口=神山=徳島市内
    12:55     13:05-13:30            ~16:00

コースと概要  以下、クリックで地図、写真拡大します

カシミールとGPS
久しぶりに、剣山スーパー林道・・・標高1000mを越える山腹を縫いながら約90kmを走るダートな天空の道・・・を通り、標高約1628mの髙城山と隣の標高約1580mの南髙城山に行ってきました。
車で登山口まで2時間半もかかりますが、ホームページ「里山倶楽部」で髙城山の西尾根に素敵な草原があると紹介されていました。これは是非見てみたいと、例によって前夜に決定です。 この髙城山の隣の通称「南髙城山」、もう花は終わってしまったかも判らないが、ここのシロヤシオにも寄ってみる事に。青い線がスーパー林道走行の一部で赤い線が歩いたコース。


国道193号 土須峠

土須峠先の看板

剣山スーパー林道全図
スーパー林道について

文末の余談に
神山町上分で国道438号線から分かれ国道193号線をどんどん登っていくと土須峠です。その少し先で剣山スーパー林道とクロスします。左へ行くと雲早山登山口を通り上勝へ。右へ行くとファガスの森、髙城山などを通り高の瀬峡から木頭の平へと下ります。
土須峠の先に崩落による通行止めの看板。なんと高の瀬峡にいつ通行できるか不明らしい。
スーパー林道の途中、木沢村の冬のイベント「つらら祭り」の場所、そしてキャンプ所施設のある標高約1300mファガスの森を経由。

木沢村の冬イベント
「つらら祭り」の場所

ファガスの森

ファガスの森
この前だけは舗装

施設裏の登山口

徳島のヘソ

ここも登山口

今回の登山口
この「ファガス」という名称、オーストラリアの唯一の天然落葉樹で、南極ブナの事だそうです。なんと太古のゴンドワナ大陸に起源をもつらしい。
標高1500m弱の通称「徳島のヘソ」は好展望地ですが、今日は湿気 が多くてもうひとつです。
髙城山山頂への最短コース、30分ほど(^_^;)。モノレールに沿ってレーダー雨量観測所そしてその先が山頂です。

ミヤコハコベかな
サワハコベも
ありました

モノレールに沿って

雨量観測レーダー塔

山頂
さて、山頂からは目的に西尾根に下ります。広々とした草原、点在する林。気持ちの良い空間です。
心地よい風もあり、快適です。草原はテンニンソウの群生のようです。バイケイソウ(コバイケイソウ?)、トリカブトなども混在しています。林道手前の大岩で食事休憩。

大岩から髙城山

タチイヌノフグリ

眼下に風の広場

ウスバシロチョウ

食事休憩の大岩
岩の巻き道ですぐスーパ林道に出ます。毎年大雨で崩壊していますが、こういう風に山肌を削り、コンクリートで固めていますが、次第に崩壊していくようです。走行路面が崩落してしまうと走れませんよね。

崩壊する保護壁

ダート路面と
壊れたガードレール

雨量観測レーダー
保守モノレール

スイバ

??ヤナギ

キクの群生

拡大すると

ヒメレンゲ
林道の花
40分ほどでゆっくりとスーパー林道を登り、車に戻ります。この後、シロヤシオはもう終わっているだろうが、すぐそこも南髙城山へ。
ヤシオの下には一面に落花していましたが、まだあちらに数輪、こちらに数輪と残っていました。
2年前に来たときに見た辺りに・・ありましたギンリョウソウ。

少し残っていた
シロヤシオ

シロヤシオの落花

ギンリョウソウ
余談 スーパー林道って?
 林道には、いろんな種類があるようです。規模の大きそうなところでは、スーパー林道、広域(基幹)林道、大規模林道などのようです。
 「スーパー林道」というのは「特定森林地域開発林道」が正式の言い方だそうです。大規模林道と同様に森林開発公団(昭和31年4月設立、平成11年10月1日緑資源公団に改称)が特定森林開発林道開設事業として造成したものだとか。
 全国で推薦された46路線から23路線が選ばれ、スーパー林道として事業が開始されたそうです。現在は、通行できない道/消えて無くなってしまった道/残骸となってしまった道/有料の観光道路の道と様々な状態になっているみたいです。

 以下の23がかってのスーパー林道として紹介されていました。
.   「道北スーパー林道」   「道東スーパー林道Ⅰ区間」  「道東スーパー林道Ⅱ区間」
    「田沢スーパー林道」   「奥岩泉スーパー林道」     「御大堂スーパー林道」
    「朝日スーパー林道」   「田代山スーパー林道」     「奥鬼怒スーパー林道」
    「奥志賀スーパー林道」  「妙義荒船スーパー林道」    「御荷鉾スーパー林道」
    「上高地乗鞍スーパー林道」   「白山スーパー林道」  「南アルプススーパー林道」
    「天竜スーパー林道」   「和田川松根スーパー林道」  「大山東部スーパー林道」
    「剣山スーパー林道」   「黒尊スーパー林道」       「奥日田スーパー林道」
    「米良椎葉スーパー林道」「奄美中央スーパー林道.
この中の剣山スーパー林道は、全長が87.7Kmで日本一長い林道として紹介されていました。

 第095回国会 農林水産委員会での政府委員の答弁にスーパー林道の目的がありました。昭和56年のものです。
     「スーパー林道と申しますのは、地勢その他の条件がきわめて悪くて、しかも森林資源は
     相当豊富にあるわけですが、開発が十分になされてない地域につきまして
     この地域の林道網の基幹になるような役割りを与えまして、林業生産の増大に資するとともに、
     林業以外の産業振興にも寄与するということでやっておるわけでございますが、
     全体としまして二十三路線ございますが、そのうち現在もう十五路線は完成しまして、
     残りの八路線につきまして現在実行中でございますが、大体七四%は完成を見ております。
     なお今後とも早期に完成すべく努力をしておるところであります。」