徳島 剣山
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行程  8月3日
   徳島市内=佐那河内=神山=木屋平=見ノ越-西島-刀掛けの松-花畑周遊
      7:00                   9:05-9:25 10:10  10:24---      
   -刀掛けの松-山頂ヒュッテ-山頂-ジロキュウ縦走路の鞍部-トラバース道
     11:25      11:55    12:04    12:19  12:26-12:50
   -西島-見ノ越=木屋平=佐那河内=徳島市内
     13:28 14:20           

コースと概要  以下、クリックで地図、写真拡大します

グーグルとGPS

カシミールとGPS
剣山でキレンゲショウマが開花しはじめたというローカル新聞の記事を見て出かけました。剣山のキレンゲショウマは宮尾登美子さんの小説のおかげもあって凄い人気。週末は県内外から大勢のハイカー、観光客が訪れて混むだろうと月曜日まで待機しました。それでもキレンゲショウマの群生する花畑コース(一方通行での巡回コース)は渋滞気味です。スニーカー・軽装の観光客、県内外からのハイカー、なんと大手旅行社のバスツアもあったようです(これには出会わず幸いでした)。

徳島市内から国道438号線で佐那河内村、神山町、木屋平村の標高700mの川井峠を越えて、垢離取からぐんぐんと登って登山口(標高~1380m)の見ノ越へ。車の走行距離は約75Km。最後は落石の多い林道のような国道です。舗装はされているのでまずまず走りやすくて2時間くらいですね。
人に出会うことはまずないですが、木屋平の民家で沢山の案山子が迎えてくれます。

木屋平 案山子

木屋平 案山子

見ノ越

剣神社

宮尾登美子 碑
見ノ越に車を置いて出発。剣神社への石段がなかなかきつい。
参拝して宮尾登美子さんの透明な碑を見ながら、ここからがほんとの登りです。高松から来られた男性とほぼ同じペースとなり、話しながら西島へ。
リフト終着の西島駅で山頂ヒュッテの新居綱男さんに出会いました。登山道の整備中の時もありますが、何故かここで出会うことが多いですね。ここから「刀掛けの松」へ行く途中の登山道脇には沢山のオトギリソウが咲いています。

新居綱男さん

ミヤマオトギリソウ

刀掛けの松

イブキトラノオ

シコクフウロ
安徳天皇の伝説がある「刀掛けの松」から行場の花畑コースへ。イブキトラノオは数少なかったですが、シコクフウロは次々と見られます。キレンゲショウマのシーズン、花畑コースは一歩通行で巡回するようになっています。
ヒメフウロもほんの少し見られました。シュロソウそしてキレンゲショウマ群生地に近いところではギンバイソウも。

ヒメフウロ

ミヤマシュロソウ

ギンバイソウ

カニコウモリ

キツリフネ

クガイソウ

ミヤマカタバミ?
群生地にはカニコウモリも多いです。
そしてお目当てのキレンゲショウマ。斜面に拡がる群生には残念ながら近づけないですが凄い。巡回コースでは前に80歳代の先生と呼ばれている女性を先頭にした女性グループがおられて超スローペース(俳壇の方達?)。その後ろを、高松から来られた単独の男性とのんびり話をしながら歩きました。

キレンゲショウマ

キレンゲショウマ

キレンゲショウマ

山頂ヒュッテ

山頂
巡回コースを起点に戻り、男性は一ノ森へ、私は剣山の山頂へ。
山頂で談笑されている中高年の男性数人組、聞こえてくる言葉は阿波弁です。前を通過するとき耳に飛び込んできた、「けんざん」「けんざん」の連呼に思わず足を止めて尋ねました。「”つるぎさん“ですか、”けんざん“ですか」。答えは「徳島では”けんざん”に決まってる」でした。よく似た年代層の方達、私が、”つるぎさん“の呼び名に違和感を感じるのは当然かな(笑)。
そのままジロウキュウへ行きかけたのですが、縦走路の鞍部まで行ったところでガスが降りてきました。車走行の山道で予報のような激しい雨になると、落石が恐い。トラバース道で戻ることにしました。 丸石からジロウキュウに縦走して来た際に悪天候でこのトラバース道に逃げたことがあります。
4,5年前のことで吹き付ける雨のため周囲を見ておらず何も憶えてません。大剱神社、お塔石が迫力あるし、御神水にも寄れる等なかなか良いコースでした。

ジロウキュウ

大剱神社 お塔石

御神水

太鼓くぐり

太鼓くぐり
下山途中に「太鼓くぐり」という大岩があります。大岩は高さ10m近くあるかな。大岩から降りてくる数人グループと遭遇しました。
大岩はひとつの岩ではなくて洞窟のようになっています。この洞窟をくぐれば上まで行けるのかと入り込んでみましたが、途中で動けなくなります。外に戻り、大岩から降りてきた方達に尋ねると、「岩が崩れて下から入れなくなった。上の方からよじ登れる」との事。

祖谷川源流
雨が降ってきたのでパスしましたが、この大岩はなにか謂われがありそう。
吉川英治の鳴門秘帖に出てくる幕府隠密を幽閉した洞窟はこれがモデルという話を見つけました。
この先には祖谷川の源流があります。見ノ越までかなりな雨になりましたが、森林帯であまり濡れずにすみました。
見ノ越で雨もやみ、このくらいならと国道438号線の山道を木屋平の方面へと走る事に。でも、行きになかった大きめの落石が道の真ん中に転がってました、前を行く普通車がおもいっきり底を引っかけていました・・・大丈夫だったのかな?。
結局、木屋平から神山でかなり激しい雨に遭遇しましたが、道は大丈夫でした。

写真は木屋平の川井峠付近から向こう側の山の斜面に拡がる天空の里です。

木屋平 天空の里