徳島 塩塚高原
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行程  10月2日
   徳島市内=徳島IC=井川池田IC=塩塚高原キャンプ場-展望台-塩塚峰
                         10:15着    10:50       12;30-13:05
   -塩塚高原キャンプ場=霧の高原キャンプ場=井川池田IC=徳島IC=徳島市内
      14:00         

コースと概要  以下、クリックで地図、写真拡大します

グーグルとGPS

カシミール
徳島県のメルマガで紹介されていた塩塚高原、塩塚高原ってどこ?の状態でしたが、快適そうな一面のススキの原は 魅力ありそう。早速にインターネット検索して出かけました。徳島県の西端になる三好市と愛媛県の四国中央市の境界にあって、最高峰は1,043mの塩塚峰です。徳島市よりも香川、愛媛からの方がアクセスしやすそうです。ライブカメラもありました→URL


徳島県三好市山城町
徳島自動車道を西に約80km、井川池田ICで一般道39号線を南下。大歩危・小歩危などを通り高知へと繋がってます。途中から319号線へと分岐し、狭い林道へと入り高度を上げていきます。徳島ではこうした林道がかなり山頂頂近くまで延びています。驚くのが、その林道から見上げる山の斜面の上の方までに集落があることです。今回は狭い林道に入る前、まだ国道を吉野川等に沿って走行中に山の上を見上げると、大きな集落あるいは数軒の家そして更には一軒家などを遠望。たぶん標高は数百mでしょうか。遙か高みに圧倒感をもって迫ってきました。
↓-----余談  徳島の天空の里-----
徳島県の西部、山深い地域にはこうした「天空の里」が数多く存在するようです。この写真はちょっと拝借した同じ三好市の山村風景です。たぶん標高は700m弱でしょうか。山歩きでちょくちょく目にしていましたが、林道自体の標高が高かったので今回ほどの圧倒的な印象はなかったです。
北アルプスが間近にある岐阜の友人夫妻を徳島の山に案内したとき、この「天空の里」にビックリしてました。岐阜の山に囲まれた道を走っていても、そんな標高の高いところに人家はありませんね。

三好市東祖谷 落合
縄文・弥生の頃は尾根が生活道で山の上で生活していたとか、平家の落人が逃げ込み集落を作ったとか、南朝の山岳武士だとか、色んな話があるようです。近代社会になる前はそんなに住みにくい場所ではなかったのかも。それでも不自由ではあったでしょう。素朴な疑問の「冬は雪で寒いでしょうし、何故に移住せずに住みついてしまったのか。あるいは山の上の方から集落ができてきたのか、いや下の方から次第に上に拡がっていったのか」なども調べたけど、いまだ判りません。
山城町が出しているパンフレットに鉄道「土讃線」の陸橋付近の写真が出ていました。山が迫ってきた川岸で、平坦地が少なく、庁舎なども河床から柱を立てて建物を建てているようです。これは大昔ではできない建造法でしょうから、昔は上の平坦部へあがっていかざるを得なかったでしょう。
もうひとつ素朴な疑問、水、電気、熱源、買物などの日常生活は?電気は電力会社が配電する義務があったかも。家まで車一台通れるくらいの道はついている事が多いようです。最近の買物は車利用でしょうか。水はどうなんでしょう。湧き水、沢水が利用できるような場所なのか? まさか、天水では集落は無理でしょう。
図書館で「三好郡歴史散歩」という本を借りてきました。祖谷地区、山城町、池田町、井川町、三好町、三加茂町、三野町に分けて詳しく歴史と遺跡が紹介されています。
畿内と土佐の交通路にもなっていたようで土佐に流された上皇、親王などもここを通過したらしい。四国の要であったのかも判りません。人為的な徳島、香川、愛媛、高知の区分とは別に各県に隣接する山城町の社会文化はどうなんでしょう。現在でも交通の便は愛媛とか香川の方が便利、徳島へは非常に不便で日常生活での徳島との接触はあまりないかも。塩塚高原のスタッフ女性の話方も街の阿波弁とは違ってました。
余談の余談ですが、ネパールの「天空の里」は、もっと凄いです。たぶん水のある谷までの標高差は1000mを超えているような急斜面に段々畑と家がはり付いています。寝相が悪いと家から滑落しそうな雰囲気です。水は天水しかなさそうです。1000mの標高差を上下して水を確保しているのかどうか?もちろん、車とは無縁の世界ですが、人が歩く道はどこまでもうねうねと繋がっていました。
↑-----余談  徳島の天空の里-----


案山子?

案山子?
集落の大きな所では林道も広くなっています。
これでは風力発電にはならないでしょうから、案山子の変形版でしょうかしら。人の頭が風でくるくると回っています。
林道を登っていく途中に塩塚高原キャンプ場。もっと上まで道は続いていて、山頂近くの展望台まで行けます。
ところで、この塩塚はもともとは愛媛での呼称で、徳島ではドウメキ山と呼ばれていたそう。でも、何故か徳島のキャンプ施設が「塩塚高原キャンプ場」で、愛媛のキャンプ場が「霧の高原キャンプ場」です(^_^)。どちらも立派な施設です。

塩塚高原キャンプ場

塩塚高原キャンプ場

塩塚高原キャンプ場
管理棟

霧の高原キャンプ場
内容もよく似ています。まとめて造れば効率が良いでしょうに、競争原理でも考えたのかしら。
宿泊用のテン場は実に立派。テントを張るための木製の台があって、各台には水道、電気、煮炊き用のカマなどもあります・・・約3000円(徳島)約2100円(愛媛)。他にバンガロー (5人用、12,000円)、ロッジ (7人用、20,000円)、コテージA (10人用、25,000円)、コテージB(10人用、28,000円)なども。

??

テングタケ??
管理棟に駐車して林道を歩いて展望台へ。歩く人用の標識は少なくて、森の小径コースの入口が判りません。管理棟で聞いて再出発。まだ藪っぽく、蜘蛛の巣だらけ。あまり歩く人はいないのかも。すぐ林道に出てしまいますが。
道の両脇にのキノコです。

??

ホコリタケ??
奥に入っていくとキノコはもっと多そうですが、毒キノコの識別ができません。パスです。
白とピンクのゲンノショウコが群生。

アキノキリンソウ

ゲンノショウコ

ホトトギス

ウメバチソウ

ススキの原

展望台 直下

パラグライダー
上に近づくとススキが増えてきました。地元農家に茅肥採取地として活用されていたとか。茅肥を得るための野焼きは観光用に継続と紹介されてました。夏から秋にかけてはパラグライダー、キャンプ、ススキで有名。
展望台から最高峰の塩塚峰の快適な尾根道です。パラグライダーが気持ちよさそうに舞っています。

塩塚峰へ縦走路

塩塚峰

塩塚峰