徳島 山犬嶽
夫婦で山歩きホームページトップへ

行程  5月23日
   徳島市内=林道入口=黒松寺=橿原の棚田スポット=登山口
     8:30   9:37    9:44-9:55  10:00-10:05    10:06-10:13
   -見晴らし岩(大岩)-東光寺--山頂--東光寺(食事)-水苔 庭園-登山口
      11:01-11:27    11:57 12:14-12:30 12:38-13:39   14:09     14:53
   =徳島市内            

コースと概要  以下、クリックで地図、写真拡大します

グーグルマップとGPS

カシミールとGPS
日本庭園のような岩と苔で知られている上勝町の山犬嶽に友人ご夫妻とご一緒しました。
山頂近くのお寺の参道、ミニ四国八十八箇所巡礼コース、岩と苔のハイキングコース、仕事道など錯綜していて判りにくいのでアトミックさんのホームーページからGPSトラックをダウンロードさせていただきました。


黒松寺

白塗りの山門
県道16号を上勝町役場を過ぎてバイオ工場が左に見える辺りで右折、凄く狭い急勾配の林道を走ると黒松寺に出ます。立派な山門のある曹洞宗のお寺です。
上勝町部落小史という本では初代の真覚宗祐和尚は天正ですから安土桃山の頃に入寂と書かれてました。
更に急斜面の狭い道をはらはらしながら走行すると「橿原の棚田」のビューポイントです。全国棚田百選に選ばれています。水は張られてますが、田植えはまだです。狭隘な谷間のためか、規模は小さくて、中国の広大でかつ天にも届くような棚田の迫力にはちと及ばないですね。

橿原の棚田

水車小屋

小屋の隣には猪


山犬嶽 案内図
益々勾配のきつくなる林道を登り詰めると行き止まりで民家の前に到着。山用のジムニー軽では馬力不足で前進にひと苦労でした(^_^;)。
行き止まりに山犬嶽の案内図があります。車を置かせて頂こうと民家の玄関で声をかけましたが、畑仕事に出られていて不在のよう。邪魔にならないような空き地に置かせてもらいました。ほんとは黒松寺の所に駐車すべきだったのかも。
畑もきれいに整備されていますが、登山口から暫く続く杉の植林帯も手入れが行き届いています。杉も気持ちよく真っ直ぐに伸びています。暫く行くと雑木林に大きな岩が現れます。山犬嶽の伝承を書いた案内板がありました。
1660年に旱魃に苦しむ農民のために雨乞い祈祷をしたが効果が無く、頭に来た先達は厩肥を撒いて山を汚したそうです。そのため、にわかにかき曇って、七日七夜に亘って雨が降り続き、山頂が崩れて土砂災害が発生。巨石が遙か遠くまで到達したそうです。

金比羅宮

見晴岩(大岩)

見晴岩(大岩)
大きな岩に祀られた神社は金比羅宮だそうです。更にハイキングコース(ふたつあって、こちらは下のハイキングコース)を登ると見晴岩です。攀じ登ると見晴らしの良い岩のテラスです。
山頂直下の東光寺。真言宗ですから、ここのミニお四国はこのお寺と関係があるのかしら?。

東光寺

東光寺 薬師像

東光寺 四阿

ミニお四国
参拝するときに裸足になって足を乗せる石台があります。仏足の模擬かも。
この東光寺は前述の上勝町部落小史には出てこないですね。東明寺というのは紹介されています。どちらかが間違いなのかな?

山犬嶽

役行者像

落とし文
東光寺からひと登りで山犬嶽の標識のある頂上、標高997.2mに到着。双耳峰になっていて地元ではこちらが行者ヶ丸、西峰が山頂らしいが??。頂上には役行者と前鬼・後鬼の石像があります。展望のない広場には沢山の落とし文が落ちています。
東光寺に戻り四阿でのんびりと昼食の後、上のハイキングコースで下山。このコースで岩と苔の素晴らしい景色を見られます。

途中に変わったお奉りをしている石の祠がありました。何を模擬しているんでしょう。
所々にアオテンナンショウ?が見られました。

何をお奉り?

アオテンナンショウ
そして、この山の本命である岩と苔の景色です。
余談 寄らなかったですが、登山口の近くに秋葉神社があります。三体の月で有名だとか。
柏木、小山家の先祖が火災に羅りこれを恐れ、遠州の鎮火災秋葉神社を参拝し、その御分霊を この山に勧請した。毎年旧七月二十六日が前夜祭、二十七日が本祭典である。二十六日の夜の12時過ぎる頃には三体ののぼる月見の宴も行われた。現在も三体の月を一度見るべく集いも行われてはいるがまだ確認には至ってはいないと云う・・・との紹介がありました。
熊野古道にも「三体の月」伝説があって、あちらの語り部さんがわざわざ上勝まで調べに来られたそうです。
熊野の中辺路町や本宮町の方は、旧暦11月23日に昇る月が三体に見えるという伝承だそうです。上勝町とは時期が違いますね。実際に「月待ち」の行事があった(ある?)そうです。行事の時期は地域によって様々で、待つ月の月齢も様々だそうで、十五夜、十七夜、十九夜、二十二夜、二十三夜などの月を待ったが、もっとも一般的だったのが二十三夜の月だそうです。