徳島 中津峰山
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行程  2月22日
   徳島市内=登山口=朝立彦神社-平石山--中津峰--パラグライダー基地
           9:04-   9:30-9:45   10:55  12:00-13:35   13:50
   中津峰-ロマン新道-ロマンの砦-平石山-鉄塔コーヒーブレイク休憩-登山口=徳島市内
     14:17  14:21     14:44     15:28     15:57-16:10       16:35              

コースと概要  以下、クリックで地図、写真拡大します
2005年に徳島へ移ってすぐ勝浦のビッグひな祭りへ行く途中に「朝立彦神社へ」という標識を見つけました。その時から聞き慣れない神社の名前に気になっていました。
最近になって、kyoさんの山歩きレポで朝立彦神社から中津峰まで縦走できることを知りました。これはもう行ってみなくっちゃと友人ご夫妻をお誘いしての山歩きに出かけました。

徳島県勝浦町で毎年2・3月に開催されるビッグひな祭りです。全国から寄せられた「ひな人形」を、一堂に集めて飾り、供養と鑑賞をするイベントです。飾られるひな人形の数は、本会場で、1万500体、副会場である「お雛様の奥座敷」で1,200体だとか。圧倒されます。ちょっと怖い感じもします。
それが派生する形で千葉県勝浦市においても開催されるようになったとの事。千葉では神社の60段の石段一面に飾りがライトアップされ迫力ありますね。今年は新勝浦市漁業協同組合所属の漁船「清徳丸」と海上自衛隊イージス艦の衝突事故でイベントプログラムが変更されたとか。


林道行き止まり

登山口
さて、その朝立彦神社への入口、中津峰山への縦走路の登山口です。県道16号線を勝浦町へ行く途中、飯谷簡易局の先の標識「朝立彦神社」を右折、すふ潜水橋を渡って、また標識に従って狭い林道を登っていきます。最後に行き止まりになる手前に杖を置いてある登山口がありました。kyoさんの情報で迷うことなく到着です。
20分足らずで朝立彦神社に到着。神社の手前に水場への分岐があります。

神域の水飲み場

神社へ

説明板

社殿
案内板には
 「延喜式内小社。もと護王権現と称したが、明治4年に朝立彦神社と改称す。境内に「お亀の池」
 と称する2尺余の岩穴があり、年中水が涸れない・・阿波志には「和多津見豊玉彦命」を祭る・・
 飯谷村護王大権現 別当飯谷村醍醐寺と記している」

と書かれてます。
全国の神社を訪問調査されている方のホームページは、
 「式内社 阿波國勝浦郡 阿佐多知比古神社  旧村社
  御祭神 豐玉毘古命 豐玉姫命」

と書かれてます。どうも何が何だかよく判りません。

社殿の神紋

馬場? 御輿通路?
社殿の神紋です。初めて見る紋様で帰宅してから調べたら、「丸に右一つ巴」というらしい事が判りました。
本殿から広い馬場のようなところの先には展望台があり、途中には「お亀の石」があります。
展望台からの眺めです。徳島県のホームページには標高700mと間違って記載されています。ここは300mちょっとの中腹ですね。痛んでいますが氏子の集会所、農村舞台などもあり、よく手入れされています。この日も声をかけても返事なさらない無言の参拝をされている地元の方がいらっしゃいました。
枯れない筈の「お亀の石」ですが、水気はなかったですね。

神社 展望台

お亀の石


切り開かれた道

これは41番鉄塔

平石山
結構な傾斜の道を直登、高圧鉄塔のために切りひらかれた道なんでしょうか。39~41番鉄塔を辿り、下って登り返すと平石山です。
平石山の前後にも小さなピークがあってアップダウンを繰り返しながら中津峰へと縦走していきます。斑雪の残る植林の中を下っていくと真新しい標識。金谷の合戦尾根コースとの合流点です。

斑雪の植林帯

金谷コースと合流

斑雪
山頂で教えてもらった話ですが、この真新しい道標にはいきさつがあるようです。中津峰の登山道、山頂の休憩施設などを整備されているグループの方々が山頂に三々五々集まって来られました。コーヒーなどをご馳走になり色々とお話しをうかがいました。話の中に、噂で聞いていた「中津峰の闘い?」のいきさつもありました。実は、この道標もその一環で前のものが投げ捨てられて、新しく作り直したばかりだそうでした。

合戦尾根の名称も気になっていました。山頂に標識があるんですが、どこに下りるのか、名称の謂われはと。燕岳の合戦尾根にしては規模がちと・・・その昔に戦いがあったのか、など気になっていました。
答えは、燕の合戦尾根をイメージしての命名だそうです。規模は小さいですが、このコースを利用すれば、金谷から「癒しの道」と組み合わせて巡回ルートがとれそうです。

山頂 天津神社

手作りベンチ
2回ほどニセピークを通過して中津峰の山頂です。天津神社に参拝してから風の当たらない南側の手作りベンチを拝借してお弁当です。
食事しているうちにも次々と「登山道、休憩ベンチなどの整備をなさっているグループ」の方々が次々と到着。用意されていた薪でお湯を沸かし食事をされたり、薪を作ったりされています。
お話しを色々聞かせてもらいました。
皆さん、毎日のように中津峰に登られていて、山頂で一緒になった人達が自主的に「何かを持ってくる、何かをする」という緩やかな集まりのようです。お一人が「中津峰グループホーム」と笑いながら仰っていました。愉快な、現在をしっかりとエンジョイなさっている人生の達人の方々のようです。3日前から毎日来ているという新しく仲間入りした方の李承晩ライン時代に銃撃され拿捕された」話も興味深かったです。更には美味しいコーヒーとお菓子までご馳走になりながら、例の「山の整備への意見対立からの中津峰の戦い」など、いろいろと話を聞かせてもらいました。1時間半以上も山頂に滞在してから、パラグライダー基地の方へと周遊。

パラグライダー
ジャンプ台へ

パラグライダー
ジャンプ台へ
中津峰に来たときの定番コースになってしまったパラグライダージャンプ台への周回です。
こちらにもまだ雪が残っていました。日陰になる如意輪寺からのコースはかなり雪が残っているそうです。2月10日前後なんでしょうか、多いときは腰までのラッセル地帯もあったようです。
車に戻るためピストンコースで引き返しましたが、山頂で教えてもらった「ロマン新道、ロマンの砦」に脇道しました。まだコースを造ったばかりのようですが、木・枝も払われていて、所々に札も架かっています。
行き着いた先は岩場でした。ロープを張ってあります。旗を架けていたらしいですが、無くなっていました。

ロマン新道へ

ロマンの砦

今回のコースはアップダウンと急登もあってなかなか楽しいコースでした。次は金谷に車を置いて、「癒しの道」とこのコースの途中に合流する合戦尾根コースの周回をしてみましょう。