徳島 大川原高原〜灌頂ヶ滝〜渕神の塔
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行程  12月2日
   徳島市内=キャンプ場−池の周辺=一軒茶屋−旭ヶ丸−不動峠(石地蔵尊)
    〜10:00  〜11:00           〜12:20  13:00〜  〜14:10
   −一軒茶屋=灌頂ヶ滝=渕神の塔 雌淵・雄渕=徳島市内
     〜15:00  〜15:40           

コースと概要  以下、クリックで地図、写真拡大します

グーグルとGPS

カシミール
晴天に恵まれた日曜日、友人ご夫妻と大川原高原の散策に出かけました。「佐那河内いきものふれあいの里」の一角「水生動物観察の池・キャンプ場」の散策路を歩き、続いて大川原高原の頂上駐車場へ移動、旭ヶ丸の周辺をハイキング。帰りは車を南の上勝側に走らせ「灌頂の滝」を見物。更に下っていくと、大きな野外オブジェトが目に飛び込んできました。今年の第22回国文祭で造られた上勝アートプロジェクトの作品のひとつです。これは予想していなかったので嬉しい驚きでした。


風車の柱?

一軒茶屋付近の工事
 大川原高原は風力発電所が建設中です。以前にあった風力発電は2001年に徳島県が建設したものらしいが、2006年に破損してしまいました。
新風力発電所は四電エンジニアリングと風力発電開発会社ユーラス・エナジー・ジャパン(東電系)の共同で建設、運営は (株)大川原ウインドファームらしい。
  操業は2008年10月から。設備容量は19,500KWで、高さ100m規模の風車を10〜16基設置するそうです。確か、当初の予定では今年の秋に運転してる筈ですが、工事はまだまだ続くようですね。アジサイの群生した場所もだいぶ切り崩されていました。  

上から見た一軒茶屋

上からの見た一軒茶屋


水生動物観察の池

頑張ってるリンドウ

リンドウ

赤とんぼ?
 「水生動物観察の池」の周辺にはまだリンドウの花が頑張っていました。なんと赤とんぼ(かな?)まで。
星形?、ヒトデに似た形の変わったキノコは「ツチグリ」です。
扁球形の袋の中に胞子を作る。その外側には皮質の厚い外皮があって、成熟すると、外皮は7-10片に裂けて星形に開くそうです。ホコリダケのように胞子は袋の先端の穴から放出されるとか。外皮は、乾湿にあわせて開閉、乾燥すると丸まり、胞子の袋を包んで、全体が球形になり風に吹かれ転がって移動、別の場所で湿気を帯びると、再び星形に開くのだそうです。「晴天の旅行者」とも呼ばれるそうです。
   「晴天の旅行者」というは平凡社の世界大百科事典からの引用だそうで、県立図書館に調べに行ってきました。平凡社の世界大百科事典と大百科事典、旺文社の百科事典エポカ、小学館の日本百科事典、他にブリタニカなど調べましたが、「晴天の旅行者」という表現は見つかりませんでした・・・残念。
なお、このキノコは食用になるみたい。内部の袋の肉は白く弾力があり食用になると書かれてました。
皮ごと薄切りにして油で炒めると美味・・・って。また、ある地方では、土の中の幼菌を掘り出して煎って食べるとも書かれてました。掘り出しのために土手の土が崩れて困る・・・ですって・どこまで本当かどうか判りません。この記事を見て食べられても責任持てませんので。念のため。


石地地蔵に彫られた
文字確認中

石地地蔵

お文の墓

立て札
旭ヶ丸の山頂を抜けて下ったコルです。不動峠というらしい。石地蔵尊が祀られています。「お文の墓」と書かれた立て札もあります。ご一緒した友人が立て札の裏側に説明文を見つけられました。

この後、一軒茶屋まで戻って大川原高原の南側になる「彩」の上勝の方へと移動。慈眼寺の先にある「灌頂ヶ滝を目指しました。途中の林道での紅葉です。
灌頂ヶ滝は下部で水が霧状に拡散しています。別名「旭の滝」「ご来迎の滝」とも呼ばれ、晴天時の午前中には滝の飛沫に虹がかかるそう。

灌頂ヶ滝の途中 紅葉

灌頂ヶ滝の途中 紅葉

灌頂ヶ滝

灌頂ヶ滝の石段
滝は大きな岩壁から真っ直ぐに落下しています。紅葉と岩壁そして滝の景観はなかなか見事。残念ながら15時過ぎ16時頃のた陽当たりがもうひとつです。頃石段を登っていく途中にひとつ、上にふたつの祠があります。
 
祀られている仏の確認を忘れてしまいました。上は弘法大師と不動明王でしょうかでしょうか。
今回は水量が少なくて滝がもうひとつでした。添付のふたつの写真は昨年の4月、もう少し水量の多かったときのものです。

一番上の祠

昨年の滝

昨年の滝

灌頂ヶ滝を更に下ったところで、思いがけず今年の10月末〜11月初めにかけて開催された第22回国文祭で造られた様々なアートのひとつ、上勝アートプロジェクトの「渕神の塔」に出会えました。
造形作家・筑波大学助教授の國安孝昌さんの作品だそうです。コンセプトは、「美しい山間の自然が、地域みなさんの長い歴史と暮らしを見守っており、地域の誇りである雄淵・雌淵の滝の流れが、霊力を感じる場所だった。なので、滝の流れを水の精にたとえ、造形化したい。また、これから上勝を訪れる人々のために、雄淵・雌淵の入り口のサインにしたい」との事
この「雄淵・雌淵」、少し前まで上勝の人にもあまり知らていない場所だったそうです。雄渕に到着した私の目の前を2羽の大きな鳥が滝壺から飛び去っていきました。あまり見かけない鳥、シラサギよりは大きいし、白に黒が混じってます。飛ぶ姿もなんとなく優雅。呆然と見送って写真を取り損ねたところに仲間も到着、変わった番の鳥に遭遇した事を伝えると、徳島にナベヅルが飛来しているとのニュースがあっったと教えていただきました。なるほど、あれはナベヅルの番だったんだと納得。

雌淵

雄渕
 
===いろんな物、いろんな事に出会えたハッピーな大川原高原 界隈の散策でした===