奈良 吉野山、大阪 金剛山
夫婦で山歩きホームページトップへ
 大阪の友人ご夫妻にお誘いいただいて吉野山と金剛山をはしごして山歩き(^_^)。吉野山への移動前に案内いただいた造幣局の桜の通り抜けでは、これまで見たことのない多様な八重桜に感激。吉野山では中千本、上千本がちょうど満開、スケールの大きさに圧倒され、まさに桜三昧(^_^)。大阪の最高峰1125mの金剛山では、全長45Kmのダイヤモンドトレールの縦走の一部を味わう事が出来ました。

○行程
 4月17日 高速バス=梅田=天満橋−造幣局 通り抜け=(近鉄)=吉野=(ロープウエー)=山上駅
          8:00   10:20  10:50  11:00-11:40         14:30             14:40
        金峯山寺 蔵王堂、南朝妙法殿−吉水神社−中千本の宿−如意輪寺−宿
             14:50-15:15       15:30-16:00  16:20           17:30


    18日 中千本の宿−バス乗り場=奥千本バス停、金峯神社−西行庵−青根ヶ峰−金峯神社
          8:00              8:35              9:00     9:35
        −高城山−水分神社−花矢倉展望台−中千本の宿−山上駅=吉野駅
          10:20 10:40-10:55   10:55-------11:20     11:50   
        =河内長野駅=金剛山 登山口−金剛山−香楠荘
             13:57     14:35     16:20   17:05


    19日 香楠荘−中葛城山−高谷山−千早峠−行者杉−杉尾峠−タンボ山−西の行者ー紀見峠駅
         8:15    9:05    9:24    10:00  11:20  11:50  12:06 12:25-13:10 14:50-15:17
        =難波 道頓堀観光=高速バスで四国
          〜16:00-〜18:00   18:20  

コースと概要  以下、クリックで地図、写真拡大します

18日の吉野山

金剛山
吉野山では役行者、義経、南朝などの史跡、神社、お寺も観光したためGPSは使わず、2日目の奥千本、青根ヶ峰のハイキングから歩行ルートのデータを採取。それでも所々データが切れているのは神社など建物に入ったためです。金剛山はきれいにデータがとれました。

○4/17 まずは大阪 造幣局 桜の通り抜け
 吉野山へと移動する前に、これまた有名な造幣局の桜の通り抜けに案内していただきました。聞きしに勝る桜の宝庫です。八重桜がこんなに種類があって見事なものだという事を初めて知りました(^_^)。
 旧淀川を渡る天満橋から向かって右側が造幣局です。この川岸も見事なソメイヨシノの並木になっています。橋の右側の岸には露店と桟敷

天満橋から

旧淀川の水上バス

造幣局入口

川沿いの露店・桟敷
がずらりと並んでいます。写真のように左側には露店もなく散策しやすそうです。


大阪城

大手鞠

楊貴妃

松月
遠くには大阪城も。周りの高層ビルで迫力がもうひとつ。毎年、「今年の花」が選ばれるそうです。今年は大手鞠です。

春日井

糸括

朱雀

紅手鞠

千里香
色も形も様々な八重桜です。ここで紹介したのは一部ですが、緑あるいは黄緑をしたの鬱金、御衣黄などのあまり見かけない花もあります。上の春日井あるいは糸括の写真でもわかりますが、平日にもかかわらず凄い人出です。警備の方が、「危ないです、立ち止まらないでください」と連呼されてました。

紅笠

鬱金

御衣黄

○4/17 大阪 造幣局より吉野山へ移動

吉野山 観光絵図

吉野口 ロープウエー
造幣局の桜観光の後、近鉄で吉野口終点まで移動。ここでロープウエーに乗り換えます。流石に平日で、もう14:30を過ぎていたためでしょうか、待ち時間もなく順調に移動できました。
ご案内いただいた大阪の友人ご夫妻が立ててくださった計画のおかげで、今日は中千本の宿に宿泊のため、ゆったりです。同じ日に来られたホームページの知人は宿が確保できずに下の街まで戻られたそうです。とはいえ、流石に吉野山です。ロープウエーの駅から蔵王堂への参道は大勢の人がいました。
蔵王堂への参道にある黒門は金峯山寺の総門で高麗門の様式だそうです。ちなみに、金峯山というのは、吉野山から大峯山に至る一帯です。役行者が、ここで修験道の本尊・金剛蔵王大権現を感得して現在の金峯山寺蔵王堂に祭祀したそうです。銅の鳥居は、安芸の宮島、大阪四天王寺とならんで日本三鳥居のひとつ。高さ8mほど、柱の囲が約3mと書かれていました。

金峯山寺 黒門

銅の鳥居

金峯山寺

仁王門

蔵王堂

大塔宮 御陣地

境内下の南朝皇居跡
仁王門をくぐると蔵王堂のある境内に出ます。ここに大塔宮陣地の石碑。北条軍との戦いで宮が蔵王堂を本陣として立て籠もったとか。
続いては吉水神社へと移動。ここも白鳳時代に役行者が創立したといわれる修験道の僧坊。明治政府の暴挙、神仏分離令で神社に変わったそうです。
頼朝に追われた義経・静御前が弁慶と共に逃れてきたり、後醍醐天皇の南朝の行宮、あるいは太閤秀吉の花見の本陣になったりとと歴史の殿堂のような場所です。

吉水神社の境内

吉水神社の書院

静御前の衣装

義経の鎧

弁慶思案の間

後醍醐天皇 玉座

迫力の役行者

吉水神社から参道を中千本にある本日の宿と移動。途中に漢方の胃腸薬「陀羅尼助丸」のお店。前足2本、後ろ足1本の蛙が商標です。宿にザックを預けて谷を挟んだ如意輪寺へと向かいました。修験の吉野山にありますが、ここは浄土宗だとか。でも設立は延喜年間というから平安の初期〜中期ですね?。

陀羅尼助の店

本日の宿

如意輪寺への石段

如意輪寺

多宝塔

寝拝み観音

宿から如意輪寺
寺の横には後醍醐天皇の御陵もあります。楠正行が鏃で辞世の歌を彫った扉も有名。寝ね拝み観音は天井に描かれた油絵です。谷を挟んでの宿からの眺めは最高です。

  余談です。夕方に宿の風呂に入っていると、暴走族のような爆音が響いてきました。「なんだ、なんだ」と外を見ると大きな黒い影が飛び去っていきました。うん?、そちらは崖というか谷に落ち込む斜面。そうか、荷物を運ぶためのロープウエーかと思ったが・・違ってました。テレビ撮影で傍若無人に飛び回るエンジンつきのパラグライダーです。後日、何気なく見ていた報道ステーションで「吉野山30000本のヤマザクラ!超低空カメラが撮った」というのを放映。

迷惑なエンジンつき
パラグライダー(^_^;)

桜の中を飛ぶ
右の写真は当日撮したビデオからキャプチャーした証拠写真。テレビ映像は綺麗だったけどねえ。

○4/18 吉野山 散策 〜 金剛山

宿の窓から日の出

竹林院 僧坊+旅館

バス終点の金峰神社
翌朝、宿の窓から見た中千本の桜と如意輪寺、そして山の稜線からの日の出です。
宿から少し上った竹林院の先から出ている奥千本行きの巡回バスに乗車。終点すぐ近くには金峰神社(金山彦命(かなやまひこのみこと)を祭る)、吉野山の総地主の神様とか。近くには義経かくれ塔があるようです。静と別れた義経が隠れた塔だそうです。
更に登っていくと小さな西行庵があり、庵の前にはまだ花をつけていない桜、奥千本でしょうか。西行は、ここに3年いたそうです。暮らしはどうしたんでしょうね。世話する人がいないと生きてけないでしょう。はた迷惑な人だったかもと失礼なことを思ったりも(^_^;)。

西行庵

庵の中の西行像

庵の前の桜

青根ヶ峰 山頂

水分神社

何故かフクロウ
更に登ると標高857mの青根ヶ峰の山頂。この後、ハイキングコースを下山。義経のかくれ塔、高城山展望休憩所を経て水分(みくまり)神社へ。水の配分を司る天之水分[あめのみくまり]大神が祭神
社宝に鎌倉時代作の玉依姫命[たまよりひめのみこと]坐像(国宝)があるそうです。ここは、子授けの神様として有名らしいですが・・・みくまりが訛って「みこもり」となって、ついには子授けの神様に・・・ちょっといい加減というか、融通無碍というか(^_^;)。狭い境内ですが、枝垂れ桜と茅葺きの三連になった本殿(秀頼が再建)は見応えあります。後はひたすら中千本の宿まで下ります。

枝垂れ桜

本殿

中千本

中千本

中千本

中千本
九十九折のハイキングコースから眺める中千本、ピンク色に霞みがかかったように拡がる山腹の桜、桜、桜・・・。凄いのひと言です。
宿でザックを受け取り、参道をロープウエー駅まで降りたのは12時前でした。駅前は、もの凄い人出です。上に登るロープウエーもバスもずらりと行列ができていました。更には近鉄の吉野口にも大行列、帰りの特急券を購入するために並ばれているとのこと。
我々は、友人ご夫妻の計画のおかげで並ぶこともなく、次の目的地である金剛山へと向かうことができました。

金剛山へ
 吉野山を下山して近鉄電車で河内長野駅へと移動。写真は、近鉄の電車から撮した変わった形のタワーです。PL教団のタワーだそうです。
 河内長野駅で金剛山ロープウエー行きのバスに乗り換えます。暫くは住宅街の中を走り、これで山に入れるのかなと思い始めた頃から道路も林道の様相を呈してきます。登山口で下車、いくつかコースがあるようです。我々は階段の少ない千早本道?から入山。翌日は尾根を西に縦走していきました。

PL教団のタワー
水場のある舗装林道を行くと、暫くしてきれいで広い整備された登山道となりました。一日目は金剛山の山頂を通過してすぐの村営の宿の一泊、

整備された登山道

カタバミ

祠の仏像

楠木正儀の墓

???

金剛錬成会の
登頂回数 名簿

時計に温度計
ある山頂

5月上旬に満開
(青色?)の金剛桜

転法輪寺
枝垂れ桜
2時間弱で山頂施設に到着。金剛錬成会というのがあるらしく、登頂証明を発行。千回以上の方の名前が掲示されてます。
転法輪寺から山頂の反対側の葛木神社、そして本日の宿の香楠荘へ。大阪で唯一の村とPRしている千早赤坂村、その村営の宿です(リンクURL)。l

転法輪寺から葛木神社

夫婦杉

葛木神社

仁王杉

香楠荘

香楠荘

鴨鍋

宿の近くにて
立派な施設で、古代桧のゆったりとしたお風呂そして今回の夕食の鴨鍋は最高でした。
宿の近く、おそらく宿の方が育てられているのでしょう、カタクリが花をつけていました。

○4/19 金剛山〜大阪〜帰宅
 翌日は、ダイヤモンドトレール・・・略してダイトレと言われているコースの一部を西に向かって縦走です。あちらこちらにショウジョウバカマが群生していました。

千早峠

ショウジョウバカマ

行者杉

ミヤマシキミ

山の神

紀見峠駅
今回のコースはダイトレの一部だけだろうと思いますが、歩行時間は約6時間でしょうかしら。充分に歩いたという満足感と共に紀見峠駅に到着しました。
大阪の観光〜帰宅
大阪 難波に戻って道頓堀の観光に案内していただきました。四国出身でありながら、大阪城に行ったくらいで大阪の街を全く知らなかったものですから新鮮でした。そうか、法善寺横町はここなんだ、ここが有名な飛び込みの道頓堀かとお上りさんをさせてもらいました。

法善寺横町

水掛不動さん

道頓堀