屋久島 宮之浦岳、永田岳 |
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いつかは行きたいと思っていた屋久島です。諸般の事情で中止したネパールトレッキングで予定していたスケジュールに納まる屋久島縦走ツアを見つけて申し込みました。同じ山ツア専門の会社ですが、国内での参加は初めてです。シェラフに山中3日間の昼の行動食の個人装備、そしてツア会社で用意した朝夕の食材などの分担を担いで無人小屋2泊の縦走。ここ何年もテント担いでの山歩きもしてないし、営業小屋に連泊しての縦走からも遠ざかってます。申し込んでから、「健脚コースじゃん」と気づいても後の祭り、取り敢えずは荷物担いで近くの低山でトレーニング・・・効果の程は??、それなりにありましたです。 |
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○行程
3/30 伊丹空港=鹿児島空港=屋久島空港=屋久杉自然館=民宿
3/31 民宿=白谷雲水峡−白谷小屋−もののけの森−辻峠−楠川分れ(軌道)
6:00 6:40 7:45 8:00〜 8:30 9:20
−三代杉−仁王杉−軌道から山道へ−翁杉−ウイルソン株、大王杉、夫婦杉、縄文杉
9:30 10:20 10:40 11:10 11:20 12:25〜12:40 13:00
−高塚小屋−新高塚小屋
13:30 14:50
4/1 新高塚小屋−第1展望台−第2展望台−しゃくなげ盆−平石ビューポイント
6:25 6:50 7:10-7:25 7:35 8:05-8:20
−宮之浦岳ピストン−永田岳 鞍部−永田岳ピストン−ローソク岩
8:55-10:20 10:45-11:00 11:25-12:00 12:30-13:00
−鹿之沢小屋
13:40
4/2 鹿之沢小屋−ハリギリの大木−花山広場−大竜杉−花山歩道 入口=大川の滝
6:45 〜9:15 〜10:00 11:05 14:10
=千尋滝=民宿
4/3 民宿=屋久杉工芸店=屋久島空港=鹿児島空港=伊丹空港 |
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○コースと概要 以下、クリックで地図、写真拡大します |
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コース図の赤い線がGPSで計測したデータです。人工衛星の電波を拾えず、帰宅後に作成したルートが青い線です。ちょっと見にくいですが、クリックすると図は拡大します。
白谷雲水峡〜新高塚小屋〜宮之浦岳〜永田岳〜鹿之沢小屋の2日間はまずまずの天気で展望も楽しめました。最終日の花立歩道は激しい雨で増水。膝上の渡渉、沢と化した山道歩きを楽しめました(^_^;)。 |
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○ツアのお仲間 |
東京、名古屋、大阪から計11人とツアリーダーひとりが鹿児島空港で合流しました。屋久島空港へはJACのプロペラ機。ネパールはもちろんニュージランドの国内線に比べても綺麗な飛行機ですが、搭乗前に「天候によっては鹿児島に引き返します。ご承知下さい」のアナウンス。事前のエクスキューズをいつもアナウンスしてるらしい(^_^)。
飛行機は多少揺れましたが、嵐のような中を飛んだネパールに比べれば平穏そのものです。屋久島でネイチャーガイドさん(太田さん)と合流。ツアリーダー(URL)、ネイチャーガイドさん、いずれも山の大ベテラン。 |
鹿児島空港 |
ネイチャーガイド
太田さんのサイン |
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○3月30日 屋久島到着 |
屋久杉自然館 |
入口に置かれた
旧天柱橋 |
民宿の夕食 |
屋久島空港からチャーターバスで「屋久島、屋久杉の紹介をしている屋久杉自然館」を見学。淡路島より小さいが、1936mの宮之浦岳を代表とする深い山・谷があり、垂直方向に亜熱帯から亜寒帯までの拡がりを持つそうです。標高500m以上に自生している屋久杉は成長が遅く、緻密な年輪と豊富な樹脂で腐りにくく長命だとか。 |
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○3月31日 民宿〜白谷雲水峡〜新高塚小屋 |
白谷雲水峡の入口にはログハウス風の管理施設と休憩所、すぐ近くの沢沿いの道から入山。吊り橋を渡る頃から次第に屋久島らしい森林風景となってきました。 |
管理棟 |
沢沿いの登山道 |
大きな岩のある沢
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すぐ吊り橋に |
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くぐり杉 |
切り株への共生 |
七本杉 |
もののけの森 |
約1時間で倒木更新による根上がりの「くぐり杉」、1時間半で「七本杉」と「もののけの森」に。もののけの森は最近の命名だとか(^_^)。 |
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もののけの森から30分ほどで辻峠、約1時間で楠川分かれのトロッコ軌道に出ます。三代杉は切り株に三代の杉が育った巨木です(1代目は倒木、2代目は伐採、3代目は園切り株の上に育つ)。 |
辻峠 |
楠川分かれ
トロッコは今も現役 |
三代杉 |
三代杉の根元 |
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仁王杉 |
大株歩道入口 |
白谷雲水峡では我々だけでしたが、楠川分かれでトロッコ軌道に合流したところから観光客が多くなりました。荒川口から小杉谷経由で来る人が多いのかも。小杉谷の集落は屋久杉伐採の前進基地として大正12年に開かれて、最盛期には500人以上が居住、学校もあったそうです。昭和45年に閉山後も山の手入れ用にトロッコは使われているとの事。 |
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巨大な杉のオンパレードです(^_^)。有名なウイルソン株、1586年に秀吉の命で伐採されたとか。中は10畳もある空洞で泉が湧き、祠も安置されてます。 |
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そして、いよいよ縄文杉です。ウイルソン株から更に1時間半ほど先になります。樹齢は7000年以上との説もあったそうですが、現在は古木と2000年くらいの若木との合体木で3000年くらいという説が一般的なようです。観光者に踏みつけらないための保護用でしょう、急勾配の木の階段を上がってテラスに出る際、どなたたからも歓声ともとも嘆声ともつかぬ「おーっ」という声が自然に出てきます。 |
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高塚小屋から今晩泊まる新高塚小屋へ |
縄文杉から高塚小屋はすぐ近く。小さな小屋です。その1時間強ほど先にある「新高塚小屋は無人小屋としてなかなか良い感じです。 |
高塚小屋 |
高塚小屋で屋久鹿 |
新高塚小屋 |
新高塚小屋 |
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小屋のテラス |
テラスその2 |
炊事場 |
今日の夕食 |
夕食は、酢飯+海苔錦糸卵+でんぶ、サバブシ+ポテトチップ+マヨネーズ、麻婆春雨、卵スープ。朝食は、おかゆ+梅干し+コンブに味噌汁。 |
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○4月1日 新高塚小屋〜宮之浦岳ピストン〜永田岳ピストン〜鹿之沢小屋 |
本日が新高塚小屋を出発して縦走のメイン行程です。縦走途中で宮之浦岳と永田岳の山頂ををそれぞれピストンして、鹿之沢小屋で宿泊します。 |
出発前の準備運動 |
ヒメシャラの森 |
屋久島シャクナゲ |
ダンナサマフタリ? |
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平石ビューポイントまでの縦走路↓ |
ビャクシン岩 |
縦走路から |
翁岳、宮之浦岳 |
縦走路から |
縦走路から |
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平石からの展望そして宮之浦岳↓ |
平石 集合写真 |
雪渓が残ってます |
宮之浦岳 山頂 |
山頂から永田岳 |
山頂直下の祠 |
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宮之浦岳から永田岳 |
永田岳への木の階段 |
振り返って宮之浦岳 |
永田岳 山頂へ |
永田岳 山頂 |
山頂通過 ローソク岩 |
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鹿之沢小屋 |
新高塚小屋から約7時間で鹿之沢小屋に到着。いかにも無人小屋の雰囲気。ひと組の中学生親子のパーティーと一緒になりましたが、ゆったりと寝られました。 |
小屋の前
オオゴカヨウオウレン |
鹿之沢小屋 |
小屋の前で歓談 |
小屋の中 |
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小屋のすぐ裏が水場の沢で便利ですが、トイレはなかなかのものです。ロープをはってある沢を越えてトイレへと行きますが、夜中は怖くて無理でしょうねえ。今回は夕方から降り始めた雨が夜半には豪雨。沢の増水でトイレへのアクセスは無理でした。 |
ここでの夕食は、キノコオコワ、サバブシ+ポテトチップ+マヨネーズ、海藻サラダ、松茸吸い物、豚の角煮。朝食は雑炊と味噌汁でした。 |
○4月2日 鹿之沢小屋〜民宿戻り |
出発前 |
いよいよ山中の最終日。昨夕からの雨は夜半に風を伴い激しくなりました。夢うつつで「これは厳しそう、ザックの上に縛ったマットは小屋に寄付していこう」と思ってましたが、朝の準備中に期せずして連れ合いも置いていこうと言い出しました。
4:30に起床、昼の行動食すら口に出来ないかと、雑炊の朝食を腹一杯に詰め込みました(^_^)。 |
水を補給したり、身体を拭いたりさせてもらった小屋のすぐ裏側の沢、今朝はうって変わっての激流です。ツアリーダーさんが調べに行って膝上まであるとの事。できるだけ早めに下山する事となりました。小屋で一緒になったファミリー登山の方にもネイチャーガイドさんがついていたようですので大丈夫でしょうが、一緒には下山されませんでした。
以前に白馬で雨の中を槍温泉まで下山、その夜から激しい雨になったことがあります。この時も、出立を早めにするというツアリーダーさんの判断がありました。やはり渡渉もあったし、大きめの石が水で流されるような状態の登山道をジャブジャブ歩きました。あの時も、もう少し様子見をしているともっと増水したかなと思っています。 |
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沢の前後にネイチャーガイドさん、ツアリーダーさんが立って、沢にはザイル。すぐ下が滝のようになってましたが、ザイルとカラビナで繋いだシュリンゲを身体にかけてくれています。安心して渡渉できました。 |
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渡渉の順番待ちの際に何枚かは撮してみましたが、なにがなんだか分からない状態の写真にしかなりませんでした(;_;)。 リーダーさんのBLOGから渡渉中の写真を貰ってきました。
渡渉も終わって花山歩道の森の中ですが、暗くてやっとこの程度の写真が撮れました。なにせ、自分の足下確認が少ししづらいような暗さでした。 |
リーダーさんのBLOGより |
渡渉を終わっての
花山歩道 |
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リンゴツバキの実 |
リンゴツバキの花 |
ハリギリの巨木 |
花山広場 |
雨もやっと小振りになり花山広場でお茶休憩。ここら辺りからヒルが多いそうです・・・が、気温が低めで、水の流れもあって、集団ではお出ましにならないようです。 |
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やっと林道、花山歩道入口に到着。ここでバスに拾ってもらいました。屋久島猿にも出迎えてもらいました。
実は、ここら辺りでヒルが少しいて、何人かにはくっついたようです。ヒル馴れされていない方もいて、ティッシュでつまんで処理してあげました。私は、丹沢で何度か激しい洗礼を受けていて、あまり気にならなくなっているんです(^_^)。 |
林道到着 |
屋久島猿 |
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林道〜滝の観光〜民宿 |
大川の滝 |
千尋の滝 |
ガジュマル(ガジマル) |
民宿まで戻る途中で大川の滝(屋久島で最大)、千尋の滝を観光。車窓からガジュマルの木を眺めて民宿へ。どろんこになった靴、スパッツなどを洗ってから入浴、夕食ではツア仲間と歓談です。 |
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○4月3日 屋久島〜帰宅 |
諸般の事情でネパールトレッキングから変更した屋久島縦走でしたが、リーダー、ガイドそしてツア仲間に恵まれ楽しい山旅となりました。
展望も楽しめましたし、最終日には渡渉のおまけつき。若干のアドベンチャー気分も味わえました。
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屋久島空港 |
背景は愛子岳 |
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