徳島 眉山
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行程  3月23日
   眉山パークウェイ入口=眉山公園−ロープウェー山頂駅−剣山神社−御嶽神社−八坂神社
                    10:30
   −神武天皇像−八坂神社−白糸の滝−春日神社−ロープウェー下駅−天神社
                             11:30                12:00
   −ロープウェー山頂駅−三島神社−滝薬師−御嶽神社−眉山公園=眉山パークウェー入口
       13:00-13:30        4:00               15:00
   
      

コースと概要  以下、クリックで地図、写真拡大します
 3月末に予定している屋久島縦走に備えての山行きトレーニング、3月11日の日の峰、19日の中津峰に続いて3回目。時間が取れなくて、水を入れたペットボトルでザックの荷重調整しながら近くの低山を登ったり下ったりしてます。いずれも街の近くの低山ではありますが、ひとたび山中に足を踏み入れると、山の雰囲気はそれなりに満喫できます。
 万葉集にもうたわれた今回の眉山、300mにも満たない低山ながらゆったりと大きく拡がった山容はなかなかのもの。蜂須賀藩の城下町(いまの徳島市)の中心部にあるためか、神社仏閣から大邸宅の跡など沢山残されています。

大きなザックを担いで家から歩くのが恥ずかしくて、山頂部の公園広場まで車で行く事に。東側の入口からパークウェーを走って山頂部の眉山公園に到着。ここに車を置いて、まずは山登りではなくて山下りです(^_^)。パークウェーの山側に箱のような物がたくさん設置されてました。高さは30〜40cmでしょうか。開口部が無く、上には重しが載っています。なんでしょう?

パークウェー山腹
の箱?

パークウェー山腹
の箱?

山頂部の公園
まずは山下り(^_^):山頂部から春日神社へ

剣山神社 脇の登山道

御嶽神社

木曽御岳にあった
徳島県の石標
山頂部を平行移動すると剣山神社、その脇を通り抜けて3コースのうち、春日神社への下山路に。下っていくと御嶽神社が。そういえば、2003年に行った木曽御岳で徳島県の石標があって、阿波ヶ岳、阿波太祖という文字も彫られていました。
御嶽神社の下の聖観音堂〜大滝橋〜八坂神社へ
御嶽神社から石段を下りていくと聖観音堂に出ます。ここから少し上を見上げると花見用のテントがああるようです。ならば、寄り道しようと由緒ありそうな石の太鼓橋(大滝橋)を経て八坂神社へ。何故ここに八坂神社があるんでしょうね。

聖観音堂

大滝橋

八坂神社へ

桜が咲いてました

クローズアップ
余談
帰宅後、この付近の歴史を調べてみました。
江戸時代に大きな寺院、真言宗の持明院(大滝山建治寺)があったようです。この辺りには、観音堂、祇園社、行者堂、三十三所観音堂、八祖堂、坊舎、十宜亭、大塔(三重塔?)などがあったようです。明治維新で廃寺となり、仁王門、薬師堂、朱塗りの三重塔だけ残して取り壊され、広大な跡地の一部は大金持ちの邸宅になり、大部分は大滝山公園として生まれかわったとか。山麓から中腹にかけて塔頭の代わりに三宜、白糸という最高級の二軒の料亭と、梅屋、春日野、玉水などの小料理屋、それに持明院時代からの焼餅屋も残り、花見、納涼、紅葉、雪見と一年中遊客で賑わった・・・そうです。これらは、米軍の空襲で一つ残らず灰になったとか。

moonさんのHPから写真引用
八坂神社〜神武天皇像前広場〜八坂神社〜春日神社
花見桟敷のある神武天皇像前広場まで石段をあがってみました。桟敷とはいいながらテントから屋内桟敷のあるプレハブまであるようです。ここから天神社までの山道には「ぼんぼり」が吊されているようですが、我々は予定通りに春日神社に下りるべく、また八坂神社の方へと引き返しました。

花見桟敷

神武天皇と八咫烏

広場近くの新四国

祇園橋

福寿草
神武天皇像と八咫烏はあまり都会では見かけませんですね。サッカー日本チームの紋章としての八咫烏はよく知られてますけど(^_^;)。この像は日清戦争の時に建立されたそうです。
新四国、ミニ四国八十八ヶ所として中腹に沿って作られています。大正期に善福寺のご住職が設置されたとか。


滝薬師 階段横の塀

白糸の滝

滝の焼き餅屋

黄花亜麻

クローズアップ
ここの石段はじっくりと調べると面白そうです。酒屋さんなど「なんとか屋なにべえ」さん、昔の町名「内魚町」の魚屋八兵衛さん等の石柱がずらりと並んでおります。その反対側には崩れかけてはいるものの重厚な煉瓦+白塗りの塀が長〜く続いております。

江戸時代から続いている滝の焼き餅屋さん、写真は和田乃屋さんです。ここでは黄花亜麻(きばなあま)を育てられいます。通称、モラエスの花。インド北部から中国が原産だとか。

滝薬師 階段横の塀

春日神社〜街中移動〜ロープウエー下駅〜天神社〜ロープウエー山頂駅

春日神社

錦竜水

天神社
やっと春日神社まで下りて寺町の中を通ってロープウエー下駅から天神社の登山道まで水平移動。途中に名水「錦竜水」があります。山の中、山の上に沢山の施設があります、生水が大丈夫なのか、今でも美味しい水なのか、試していませんのでよく分かりません。
天神社はもちろん菅原道真公を祀った神社ですが、何故か瀬戸内寂聴の名前が入った「智慧の牛」が置かれてました。撫でるほど知恵がつくとか。針塚、筆塚そして姫宮(性神でしょうか)と盛り沢山です。

智慧の牛

針塚、筆塚

姫宮

猿田彦・大山祇神

皇居?遙拝所
天神社の脇から石段の登山道を登ると神武天皇像前広場へ行く道とクロス、その後は山道の直登となります。途中にあった、猿田彦・大山祇神を祀った祠、その横には戦前にあったと思われる遙拝所の跡と書かれた石碑がありました。
ロープウエー山頂駅〜三島神社〜春日神社〜ロープウエー山頂駅
続いては春日神社より西よりの三島神社に下山、街中を水平移動して春日神社から登り返すことに。
三島神社コースには地元の方がいろんな名前をつけられているようです。三島神社のすぐ上には天目一神社があります。あまり聞き慣れない神社名ですが、天目一箇神を祀る神社として全国にあるようですね。

登山コース名

天目一神社

三島神社

鎌倉時代の狛犬?
三島神社の狛犬、鎌倉時代に伊予から来た地頭が安置した砂岩で造られた狛犬と書かれています。明治28年に重要歴史文化財に指定とも記されています。全国あちらこちらで見かける狛犬、色々変わった形の物がありますが、これもなにか歴史ありそうですね。ただ、砂岩製と脆そうなのに、鎌倉時代から現在も無造作に放置されているし、看板の簡単な記述では重要歴史文化財というのが「こういう組織が、こういう意味で指定した」という事が書かれていないため、何なのかもよく分かりません。

というわけで、山歩きトレーニングのために眉山の上り下りを繰り返しましたが、神社仏閣に様々な遺跡もあって面白い体験ができました。