徳島 阿讃山地:大山
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 徳島の山を精力的に歩かれている「猫の手」さんのお誘いで天狗塚へ行くはずでしたが、前々日に見ノ越まで雪が降ったとの情報とここ数日の天候不安定に、車走行の自信がなくて前夜に中止させてもらいました。ところが、翌朝は良い天気です。荷物も出来ている、弁当もあるよ・・・という事で、急遽ですが、行ったことのない阿讃山地の大山を目指すことにしました。

行程
  11/8 上板SA下−高速ガード下(藍住21)−大山寺 参拝−−山頂
         9:30-9:50    10:20         11:50−?? 12:40-13:35
        −東への稜線(大山越え?)−林道−上板SA
                           14:35  16:45 

コースと概要  以下、クリックで地図、写真拡大します
 阿讃山地の大山、山渓のガイドブック「徳島県の山」の新版には掲載されなくなりましたが、前の版には展望も良しとの案内が出ています。阿讃山地なら車を走らせるのも問題ないだろうと、急遽出かけることに。当然のように調査不足です。登山口は高速・徳島自動車道の上板SAの辺りとの情報を頼りに出発。なんとなく上板SA直下の高速バス利用者用の駐車場に到着、車を置かせてもらいました。そこがたまたま下りの駐車場であったため、本来の登山口のある上り方面の駐車場まで余計な時間がかかってしまいました。さて山頂までの道です。これが残念ながら舗装道です。随所に交差する遍路道はありますが、復元途上のためか藪が酷い。山頂からの展望もありません。新しいガイドブックから消えたのはこのためでしょうか。

 カーナビの案内にしたがって高速「徳島道」の上板サービスエリアの下にある駐車場に到着。ほんとうは、高速バスに乗車される方のための駐車場のようです。高速バスの利用者は少ないのか、駐車場は狭いですががらがら。ごめんさいと置かせてもらい、かつサービスエリアにあがっていってトイレも利用させていただきました。

駐車場

藍住21のガード

大山寺への標識

四国の道 標識
 池田方面へ行く下り?のサービスエリアに駐車したため、高速道路沿いにしばらく歩きました。鳴門方面へ行く上り?側ののサービスエリア駐車場を通過して、ガード「藍住21」をくぐると大山寺と四国の道の表示が出てきます。

緩やかに登っていくく四国の道を暫く進むと、地蔵堂・遍路道と書かれた道標が出てきます。

遍路道への案内

飛地蔵堂

大きなドングリ

果樹園

果樹園の舗装道

いよいよ遍路道

ハリネズミの足
地蔵堂まで暫くは舗装道。そして柿など果樹園を過ぎた辺りから・・いよいよ藪で歩きにくいとの注意看板のある遍路道に入ります。ヤブ漕ぎという程ではないですが、写真のように足と手袋がハリネズミ状態です。

 山頂の標高は691mです。中腹の大山寺は436mだったので、高度的にはほぼ真中辺りかな。樹齢不詳と書かれた大杉、古びた仁王門、最後の石段前の山門を過ぎると大山寺です。
 大山寺(たいさんじ?、おおやまじ?)は四国別格20霊場の一番札所とか。四国36不動霊場の第一番札所とも紹介されています。縁起では開基がAD500年頃??ほんと??。

大杉

仁王門

本堂前の山門

参拝者と本堂

龍の手水

義経の愛馬の墓
有名なお遍路の八十八箇所とは別物のようだけど、県外も含む参拝者は多そうです。
県外ナンバーを含む乗用車、マイクロバスが次々と我々を追い抜いていきました。本堂前では団体さんがお経をあげていました。義経軍が徳島に上陸し屋島に向かう途中の大山越え(大坂越え?)のとき、このお寺で先勝祈願。愛馬の薄雪を献納したとか。この写真の像は江戸時代に祀られたものらしいが、薄雪の墓があるらしい。義経は、愛馬をここに置いていったのかな。

大山寺の紅葉です。木の数が少ないし、樹齢もそんなにはいっていませんが、地元ではそれなりに有名らしいです。

山頂、そして尾根の縦走

一等三角点
 ここ大山には一等三角点がありました。以前は、瀬戸内側の木が伐採されて展望があったようです。いまは木が成長してしまい、残念ながら展望はありません。


三角点の後ろに、何故かコンクリートの基礎のようなものがあります。
その上に木に寄生していた瘤のようなものをのせて写真をとりました。これって、なんなんでしょう。

寄生物?

木に張り付いてます

ちょっと気持ち悪い
 展望はなかったですが、暖かく気持ちが良いのでランチがてら長居をしてしまいました。さあ、戻ろうかという時に
性懲りもなく旧版のガイドブックのコピーを読むと、東に尾根を縦走すると展望良しと書かれています。それじゃあ、行ってみようと足を踏み入れたのが運の尽きかな?。

もっと藪
冬イチゴの宝庫
かなり藪っぽいコースを顔にかかる蜘蛛の巣を払い、藪を掻き分けながら歩く羽目に。途中から藪に加えて、結構な勾配の斜面になり、「どこが展望じゃ」とぼやきながら下りましたが、こういうコースにも赤テープがちゃんとついておりました。
登りの時に少し入り込んだ遍路道、そしてこの藪コース、いずれも冬イチゴの宝庫です。収穫といえば、舗装林道のあちらこちらで沢山のムカゴも採取。展望はもうひとつでしたが、それなりに楽しめた山歩きとなりました。