剣山山系:中津峰
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 10月の山歩きは、四川省の山旅でご一緒した大阪在住のご夫婦Yさんと三嶺に行っただけ。暇な筈なんですが、なかなかスケジュールが組めません。ならば、手軽に行けるところと、近場の里山を訪問してきました。徳島市の最高峰(773m)の中津峰です。徳島に転居して2ヶ月目の4月に訪問して、如意輪寺・五滝・森林公園などに行っています。今回は、その時に気になった「弘法大師ゆかりの星の岩屋」からのコースを歩いてみることにしました。

行程
  徳島=星谷運動公園=星の岩屋前P−星の岩屋−仏石分岐−林道横断−林道横断
   8:17  9:00-9:15      9:35----------10:30  10:55    10:59   11:25 
  −−−山頂〜パラグライダ基地など−−−林道横断−仏石分岐−仏陀石−星の岩屋P=徳島
    山頂付近の散策、ハイカーの方との交流
          12:00-13:50             14:20    14:25    14:33  14:55-15:00
コースと概要  以下、クリックで地図、写真拡大します
 鳴門岳友会の出されたガイドブック「徳島145山」には、河川敷にある星谷運動公園に駐車と書かれていました。ところが、車を置いて暫く歩いた県道交差点の案内板に、「星の岩屋前に駐車場あり」と書かれています。ならば時間短縮と、車にとって返して林道に入りました・・・が、この道は対向はもちろんUターンもままならないような細い道。今更仕方なく駐車場まで冷や汗をかきながら移動しました。
 平日のためか星の岩屋(星谷寺)には人気もなく、大きな岩の穴の中にもぐって裏側から滝を眺められる「裏見の滝」で暫く座ってました。霊気(妖気?)漂う、なかなかの雰囲気です。流石に山頂には10人以上の方がおられて、色々とお話しを聞かせて頂きました。

 くだんの運動公園の駐車場から細〜い林道を進むと「土の児神社」「桜快道」の標識があります。
 うん、つちのこ??−−ずいぶん昔ですが、全国版でツチノコ騒動がありましたっけ。最近聞かないですね。どうなったのでしょう。この神社は、その名残でしょうか。機会を見て探索してみましょう。
星谷運動公園
土の児神社へ

土の児神社
桜快道の標識

 2〜3台置けそうな駐車場の横の山道を登ると星谷寺の横を通り星の岩屋へ。穴のあいた大きな岩。いかにも修行場所という雰囲気です。座禅する場所、石仏を祭った一角を通過すると滝を裏側から眺める「裏見の滝」です。水不足でしょうか、少し迫力にかけていました。ともあれ、周りに人の気配もなく、霊気が漂う雰囲気。暫く座ってみましたが、そこは凡人です。なんの変化もなしでした。境内には樹齢約450年の樟の木の巨木に、不動明王を彫り込んだ通称「生不動のクス」があります。

駐車場横の滝

岩屋の座禅場所

岩屋の石仏

迫力にかける裏見の滝

クスに彫られた不動

 そして星の岩屋からの登山口。これが多少わかりにくい。これといった標識がありません。地形図では岩屋から西に行く筈ですが・・何故か東に向かう登山道があります。かなり荒れてはいますが、通行は可能。先で西に曲がるかなと偵察に行きましたが、どうも西には向かわないうえ、鎖頼りに大岩を横にトラバース(剱の横バイですね)します。こりゃあ、行場だわと、反対側の修行者が使うらしい宿舎の方へ方向転換しました。なんと、普通の家のような星谷寺と宿舎の間が登り口でした。

行場?への鎖場

星谷寺


登山道を振り返る

なんと車と舗装道

で、やっと山頂
岩屋から1時間半ほど、遊歩道といった風情の林の中のコースを登っていきますと、突然に視界が開けます・・・が、ここが驚き・・・なんと、舗装された道と車が目に飛び込んできました。えーっ、ウソーといった感じですね。
箱根の金時山に全く展望のない沢沿いの林の中を登っていくと、急に展望がパーっと開ける箇所があります。そこでは、なんと富士山が目の前にどーんと迫ってきます。車・舗装道と富士山の展望では内容が違いますが、ともあれショックを受けるのは同じですね。

 舗装道を横切った先は広々としたパラグライダーの基地です。これまで歩いてきた関東地区の山では、あまり見かけないくらいの大きさですね。基地を横目に見ながら少し行くと山頂です。まだまだ空気が真冬のようには澄んでいないため、くっきりとした展望にはならなかったです。連なった尾根に三角形のピークを見せているのは、左から高丸山、雲早山?、高城山?。山頂で地元の方に尋ねましたが、もうひとつはっきりしません。

パラグライダー基地

連なる山の展望

阿南の展望

勝浦の展望

徳島市の展望
山頂からパラグライダーの基地まで足をのばし、そこで休憩されていた地元の方達と1時間以上も立ち話。何日もかけるトレッキングツアとか山小屋泊まりだと、自然に仲間との交流もできますが、首都圏の日帰り山歩きでこういう交流は経験した事がありません。

 さて、帰りは星の岩屋の少し上にあった仏石への分岐を行ってみました。大きな銀杏の木があり、たくさんの銀杏が落ちていました。ここにも林道が通っているようです。車で来られたご夫婦が集めておられました。穴場かも(^_^)。
その先の少し下に仏陀石がありました。たくさんの石仏がピラミッド状に祭られています。やはり弘法大師がらみの伝説が残っているようです。弘法大師が輝く光を見た山に分け入ったそうです。そこで高さ百数十mの大岩があり、両部曼荼羅の諸仏に出会ったそうです。これを起縁として後代の人が大岩の上に73尊の仏像を刻んで安置したとの説明が書かれていました。うん、岩の大きさが違うじゃないかという突っ込みはともかくとして、随分と変わった、石仏をこんなふうに祭った形は、これまで見たことがありません。一見に値します。

 最後に、山頂付近の登山道、パラグライダー基地の周辺で見かけた花です。
 ところで、こちらの地方では野性の花の採取は日常的に行われているのでしょうか。山歩きの途中あるいは林道走行中に採取している人達に何度も出会っています。

アキノキリンソウ

シャッターチャンス(^_^)

輝くススキ

リンドウ

センブリ