北海道:羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳・阿寒富士
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行程  2003年7月18日~7月21日
 1日目 女満別空港=知床峠=カムイワッカの滝=ホテル地の涯
            10:20     13:00        15:00            18:00
 2日目 ホテル地の涯-木下小屋-オホーツク展望台-弥三吉の水-極楽平-銀冷水-大沢雪渓
            4:00         4:10            5:00          6:00       6:20      7:04     7:30
      -羅臼平-羅臼岳-羅臼平-大沢雪渓下-ホテル地の涯=オシンコシンの滝=清里温泉
            8:20   9:55-10:20   11:10      2:05          14:30
 3日目 清里温泉(緑青荘)=清岳荘-下二股-旧道(沢)-上二股-馬の背-斜里岳-上二股
           5:00           5::50      6:30              8:15      9:05    9:40-10:10    1:00
      -龍神の池-新道(尾根)-熊見峠-下二股-清岳荘=摩周湖=雌阿寒温泉
           11:20                 12:10     13:10     13:50
 4日目 雌阿寒温泉(野中温泉別館)-雌阿寒岳-阿寒富士-オンネトー=野中温泉別館=阿寒湖
               5:00                7:55       9:20-9:50    11:55
      =屈斜路湖=女満別空港 

コースと概要 写真はクリックで拡大します

羅臼岳頂上から知床連峰
 北海道の山は3回目の訪問。今回も、交通の便と効率的な価格を考えてツア利用です。初日は曇りでしたが、2日目以後は登る前と下山後に曇る程度で、3日間とも山ではほぼ快晴。展望はまずまずで、羅臼岳では三ツ峰・硫黄山へと連なる知床半島の山並み、雲海に浮かび上がる国後島の山の展望を楽しめました。最終日は、お天気も少し疲れ気味だが、阿寒富士から眺める「ガスの流れる雌阿寒岳の山頂火口」は迫力。花は・・・チシマフウロ、エゾカンゾウ、エゾカワラナデシコ、オウコンウツギ、エゾツカザクラ、チングルマ、イワブクロ、チシマツクモグサ、イワヒゲ、キバナシャクナゲ、ホソバイワベンケイ、トカチフウロ、エゾキンバイ、メアカンキンバイ、マアカンフスマ等。

7月18日 女満別空港=知床峠=カムイワッカの滝=ホテル地の涯
 ツア客18人とリーダー・サブ2人。チャーターしたマイクロバスで小清水原生花園の観光。
知床峠(ガスで展望は皆無)を経て、温泉の流れる沢-カムイワッカの滝へ。
地元の親父さんが500円でワラジを貸していたが、山用の靴下で歩く。硫黄の強い泉質です。
本日の宿、その名も「ホテル地の涯」に行く前に知床5湖を観光、ヒグマ出没で入れるのは2湖まででした。道路脇のエゾシカとヒグマを車窓から目撃。
7月19日 ホテル地の涯-木下小屋-大沢雪渓-羅臼平-羅臼岳-ホテル地の涯
          =オシンコシンの滝=清里温泉
 3時起床で弁当朝食を食べて出発。流石にここまで早いのは初めてです。登り約1時間でオホーツク展望台、二人くらいが腰を下ろすといっぱいの感じの岩です。
岩峰にヒグマが出るので注意の看板、好物のアリを食べにくるらしい。ダケカンバ林の平坦な極楽平を経て、大沢に到着。ここから始まる雪渓、帰りの下りはやはり厳しかった。ネット情報では数日前に滑落し大岩で大怪我とか、私達はアイゼン持って行ったが、ツアリーダーの判断で使用せず(持ってない人が多かったためか?)、相当に恐い思いをしました。実際にツアのひとりがかなりな距離を滑落。幸い、大岩の手前で停止したが、なんとツアリーダーは放置。許せない。ここのツアは使うべきでない。
羅臼平は平原状、三角錐の羅臼岳山頂が可愛い。遠く東の海上には国後島、色丹島が見えます。
 下山後はチャーターバスで、オシンコシンの滝を観光してから斜里岳の近くの清里温泉まで移動。
7月20日 清里温泉(緑青荘)=清岳荘-下二股-旧道(沢)-上二股-馬の背-斜里岳-上二股
      -龍神の池-新道(尾根)-熊見峠-下二股-清岳荘=摩周湖=雌阿寒温泉
 北海道三日目、ふたつ目の山は斜里岳です。昨日より1時間遅い4時に起床。やはり弁当の朝食を食べて、チャーターバスで林道を約30分、プレハブの清岳荘が登山口です。
 すぐ沢を何回も横切り、下二股に到着。6合目のここから尾根の新道と沢筋の旧道が分岐します。登りは旧道をとりましたが、次々と名前のついた滝が出てきて変化のある楽しいコースですが、それなりに厳しい道で写真を写す余裕があまりなかったです。
ロープ、鎖場はいいけど、飛び石伝いの沢横切 り/斜面のトラバース、こういうのは苦手です(^_^)。
 2時間弱で、やっと新道と旧道の上側の分岐に到達。沢から離れ、急勾配の斜面を登ると「馬の背」です。なかなかの展望で、東側には雄阿寒岳・雌寒岳とその奥の阿寒富士、北側には、昨日登った羅臼岳そして奥に国後のチャチャ岳が見えます。
馬の背でしばし展望を楽しんだ後、山頂目指してピストンです。昨日の羅臼岳もそうでしたが、想像以上に大勢のハイカーで、ホームグランドの丹沢メインコース並みです。皆さん、荷物をデポして行かれるますが、我々は食事の予定もあり、一式を背負って出発。花、綿毛になったミネヤナギなどを撮しながら直下の急登を山頂へ、快晴のもとで食事です(^_^)。
 馬の背に戻り、新道の尾根道に入りました。入口部すぐのとこから分岐して少し下ったところに小さな池がありました。透明度の高い神秘的な池、竜神の池です。
尾根道に戻り、アップダウンしながら熊見峠、そしてハイマツの林の中を、ゆるゆると続く尾根道をたどって下二股、清岳荘へと戻りました。 チャーターバスで摩周湖を観光した後、雌阿寒温泉の野中温泉別館へ。国民宿舎らしい。趣のある木枠の温泉、外の露天は新設のようです。石けん類はなし。
7月21日 雌阿寒温泉(野中温泉別館)-雌阿寒岳-阿寒富士-オンネトー=野中温泉別館=阿寒湖
         =屈斜路湖=女満別空港 
 北海道四日目、三つ目と四つ目の山は雌阿寒岳・阿寒富士です。昨日と同じ4時に起床して、温泉に直行。おにぎり弁当を食べて、宿舎からすぐ登山開始です。6合目辺りから火山性の瓦礫の荒涼とした道になり、出発より約3時間で雌阿寒岳の山頂。山頂といっても火口のお鉢の縁になり、大きな火口からは蒸気が音を出して噴き出し、迫力あります。
火口にはコバルトブルーの小さな火山湖もあり、その奥には阿寒富士と絵になる風景です。 雌阿寒岳からザクザクの足下が不安定な道を阿寒富士の直下まで下り、ハイマツのある広場で休憩。ここから見上げる阿寒富士への登りは滅茶苦茶に急登の印象です。いざ登ると、急登もなんとかなるもので、30分で山頂に到着。正面に雌阿寒岳の火口、ときどきガスが流れるのが幻想的で素晴ら しい展望を楽しみながら、ゆっくりと食事。
登った道を引き返しますが、瓦礫・ガレの急斜面は案外容易に下れました。鞍部からオンネトー野営場へのコースに下り、迎えのバスで昨晩の宿舎、野中温泉別館へ戻りました。 温泉で風呂に入り、帰りの荷物を整理。
空港から宅急便で送るザックに登山靴、着替えなどを詰め、機内持ち込みのバックは簡単な身の回り品にする・・つもりであるが、なかなかできない。大汗かいてやっとできたところで、バスに乗車。
天気も次第に下り坂のなか、阿寒湖の観光に。昼食の後、観光センター、コタン・アイヌ村を見学。
山よりも寒く、半袖Tシャツ一枚では震え上がりました。フライトまで時間があり、屈斜路湖に寄ってから、やっと女満別空港へ。長かった北海道山旅から帰還しました。山にいる間は、三日間とも天候に恵まれ、展望も花も満喫できました。