山形 鳥海山、月山
夫婦で山歩きホームページトップへ

行程  2001年8月1、2.3日

 今年の夏もアルプス方面の混雑を避けて 東北の鳥海山と月山に行ってきました。A社のツア利用でレポをあげるのもちょっと気が引けてます(^_^;)。
 狙ったように前線が山形から秋田の辺りを通っていまして、鳥海山は濃い霧の中でしたが、翌日の月山はまずまずのお天気で展望と花畑を満喫できました。
---------------------------------------------------------------------
日 程:8月1日(水)、2日(木)、3日(金)
山 名:鳥海山、月山
ルート:
    8/1 横浜==善宝寺==湯野浜温泉
         7:00   14:30-15:00   15:15
    8/2 湯野浜温泉=鳥海山5合目の鉾立-御浜神社-大物忌神社
          4:00        5:30         7:10-7:20      9:45
        -新山-大物忌神社-御浜神社-鉾立=湯野浜温泉
         10:15    10:50      13:45   15:30   17:30
    8/3 湯野浜神社=出羽三山神社=月山8合目-仏生池-月山
           4:00      4:30-5:00    5:45-6:10   7:50  9:05-9:27
        -リフト駅=姥沢=志津温泉=横浜
          11:15   11:35   20:00
天 候:霧、晴
メンバ:連れ合いと二人(ツア利用)
---------------------------------------------------------------------
 総勢26名とちと多めのツアでした。自前で行く時間とコストを考えると、まあ仕方ないかと(^_^)・・・山でのすれ違いには気をつけますので、ご容赦下さい_(..)_ペコリ。
 8時間の長~いバス旅行ですが、結構新しい中型バスを使っていました。座席の間隔も広く、飛行機より楽でした。どちらかというと月山に近い湯野浜温泉の亀やホテルに2泊しました。なかなか立派なホテルで食事も豪勢、なんと帰って体重を量ると増えてました。
 ともあれ、15時過ぎに宿に到着したので、いつも荷物に忍ばせている水着に着替えて、目の前の海でひと泳ぎ。日本海での水泳は初めてでしたが、この夏の暑さのせいか、水温も暖かくて快適でした。
泊まったホテルの前がもう海水浴場。海に出入りしやすいように砂おとしもあったが、ツア仲間で海に入ったのは私だけ(^_^;)。
 翌日は3時過ぎに起床し、同じバスで鳥海山の登山口まで約1時間半と実に楽チンであります。見事な森の中を通過し、バスが標高を上げていくと眼下には日本海が拡がってきました。しかし、残念ながら5語目の登山口は霧の中で、ビジターセンターなどの施設も朧気にしか見ない状態となりました。
 石段あるいは石を敷き詰めた遊歩道のような登山道の両側にはニッコウキスゲ、ウサギギク、ハクサンシャジンなどの花が見られましたが、盛りを過ぎた感じです。絞ったタオルのように縮んだニッコウキスゲが目立ちました。1時間強で到着した御浜神社でも残念ながら鳥海湖は霧に隠れて、どこにあるのやらといった状態(^_^;)。
 御田ヶ原に入るとフジアザミのような大きなチョウカイアザミ、フウロが目に付きます。シャクナゲは少ないようですね。しかし、水をたっぷりと含んだチョウカイアザミは、まるで使い方をミスした太~い筆先のようで、ちょっと哀しい感じです。
 少し下って雪渓を横断し、多少急な斜面を一時間ほど登ると大物忌神社に到着。雨具を着けるほどではなかったですが、周りの視界のない霧の中での急登は疲れます。一息入れ、空身で山頂の新山への岩場に取りつきました。手がかりと足がかりが十分にある、しっかりした岩場ですので、両手・両足を使ってのよじ登りを楽しめました。まるでホラー映画のように奇妙な形をした大きな突起、岩が霧の中に朧に浮かび上がってくるのもなかなかのものです。狭い山頂を交代で譲り合って記念撮影し、約1時間の岩場遊びも終了。神社に戻り、弁当昼食。風が強いのに霧の晴れる気配もなく、霧雨状態で外輪山巡回は中止となってしまいました。
 行きには気づかなかったアオノツガザクラ、コガネギク?、そして霧が流れ去った一瞬に姿を見せたニッコウキスゲの群生を最後尾で撮影しながらの下山です。ところで、最後尾に回るのがツアのコツであります(ホントかな(^_-))。先頭はもちろんですが、中程にいると行動の自由度は非常に少なくなります。じっくりとまではいきませんが、最後尾にはもうひとりのツアリーダーがいますが、多少の鑑賞と撮影の余裕は持たせてくれる事が多いです。それなりに自制と追いつく余分の体力を使いますが(^_^;)。おかげで、我ながら気にいったチョウカイアザミのクローズアップが撮れました\(^_^)/。
 ホテルに戻り、温泉で汗を流して、またも豪勢な夕食・・山歩きでこんな贅沢とは・・まっ、良いか。食事の途中で日本海の沈む夕日を堪能。残念ながら海全体が真っ赤に染まる光景は見られませんでした。

ツア仲間
チョウカイアザミそして日本海の日没。
 翌日も3時過ぎに起床し、出羽三山神社の五重塔を見学してから月山の8合目まで楽チンバスで運んでもらいました。今日は、霧もなく展望に期待です。
早朝、まだ暗い中での撮影。当時のデジカメではこんなものか。
 8合目からの登山道は整備された参道の印象。石はもちろんの事、円形のコンクリートブロックを庭の飛び石のように敷いてあります。「月山だから満月型なんだ」と連れ合いは申しておりました(^_^)。昨日とは打って変わっての晴天、眺望も申し分ありません。北の方には鳥海山、なんと山頂に雲はかかっていないじゃないですか・・一日違いでした(クソ-失礼_(..)_ペコリ)。
 ともあれ、8合目の登山口からほどなく、たたみ石の辺りから仏性池にかけて「青空と白い雲を映した地塘」、「緑色の広々とした湿原」、「所々には白い雪渓」、そしてハクサンフウロ、チシマフウロ、ハクサンイチゲに元気の良いニッコウキスゲその他と色とりどりの花畑です。鳥海山より雪解けが遅いのでしょうか、花もイキイキとしていました。
 今日は楽々コース、3時間弱で山頂に到着しました。山頂手前ではチングルマ、ナンブタカネアザミ、コイワカガミ等が目を引きます。なんと、神社はお祓いを受けないと入れないとの事です。参拝は諦めましたが、なんか雄山みたいですね。
 下山はリフトのある姥沢コースです。こちらの方が交通の便がいいのでしょうか、登ってくる大勢の人とすれ違いました。白装束の信仰の方も多いです。湯殿山への分岐のある金姥を過ぎて姥ヶ岳に登り返し、月山リフト駅へと下る辺りもニッコウキスゲが群生してましたが、雪解けが遅かったのか、蕾の草も多くて、これから色とりどりになるのかなという印象でした。

 思ったより長い二人乗りのリフトに乗り、姥沢で待機していたバスで志津温泉へ。民宿風の旅館が10軒くらいの小さな温泉地です。汗を流した後は、月山山菜蕎麦を堪能。ザルに盛られた蕎麦を椀に移し、土鍋から山菜と鶏肉を煮込んだかけ汁をかけて食べます。美味しかったですよ。もう後は、人任せ、バスの中で寝てれば横浜に戻れます。生ビールをお代わりーです(^_^)。

追記
 あまり理論的とは言えませんが、山遊びに自家用車を使う事にまだ踏ん切りが付かず、不便なところにはツアを使っています。
 今回も5万ちょっとの費用でした。新幹線を使うよりだいぶ安上がりで、現地でのアクセスは非常に楽です。参加されてる方も、山小屋とか公共乗り物で一緒になった程度以上には、お互いに入り込みませんし、行動中も互いのコンタクトはあまりなく、仲間で来たグループより静かな事が多いです。
 しかし、やはり行動中の制約はありますし、人数が多いだけに、すれ違いなどで周りに迷惑をかけてしまいます。めでたくリタイヤできるまで、悩みはつきまといそうです(^_^;)。

                    HBA01110、横浜のOSK