八ヶ岳:行者でテント~赤岳
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  NIFTY山フォーラム時代の山レポの流用とデジカメ性能がまだ低かった時代の写真を組み合わせた内容になっています。1280x960ピクセルのデジカメ(パワーショットS10)の写真だと、ホームページあるいはL版印刷には十分かな。銀塩のコンパクトカメラとか使い捨てカメラよりは良いかも。やっと記念写真風の写真から脱却し始めましたん(^_^;)・・・2011/09/21。

行程  2001年7月20,21日

 折角の3連休、おまけにスポーツクラブのプールもこども教室で使えない。連れ合いは気が進まないようだが、俺だけでも山に入ろうと計画。久しぶりにテントで行者小屋泊を予定する。しかし、前日の予報では、山沿いは不安定で、場所によっては警報が出ている。テント泊で豪雨はつらいし、暑いけど塔の岳にしよう、場合によっては旭プールにして、一日ずらして行者にするかと諦める。ところが、夜遅くなっての予報で大丈夫そうになり、急遽、決行を決めた。
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日 程:7月20日(金)、21日(土)
山 名:赤岳
ルート:八王子=茅野=タクシー=美濃戸口-美濃戸-行者小屋

    行者小屋-文三郎尾根-赤岳-地蔵尾根-行者小屋-美濃戸口
    
    =タクシー=茅野=八王子

天 候:晴
メンバ:単独
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 行者小屋でテントであれば、急ぐこともない。ゆっくりと家を出て、中央線も普通もしくは臨時の快速で乗り継ぎながらで十分。しかし、八王子に着くと、かなりの混雑。「あずさが、新宿で乗車率いくらで、自由席の方は指
定の通路に立ってください」と駅のアナウンスも流れる。うーん、こりゃつらそうと、あずさの後に来るハマカイジの自由席にも乗れ、更にその後の快速にも乗れる場所にホームを移動。確かに、入ってきたあずさは人で溢れている、当初予定の快速は止めて、ハマカイジが空いているようなら乗ろうと決める。そのハマカイジだが、なんと座れてしまった。そんな事なら町田で乗れば良かった。甲府を過ぎるとガラガラになり、茅野で下車する人もあまりいない。

 予定より早く着いてしまい、暫くバスもないし、タクシーにしようかと乗り場に行くと、10人くらいが並んでいる。タクシーも出払っているが、回転はしているようだ。待合いのベンチに行くと、女性ハイカーふたり組から声がかかり、同乗させてもらうことにする。この後、臨時バスがないかと調べに行っていた男性ハイカーふたりが来て、結局5人で同乗することになる。ひとり1000円と効率よし。
 久しぶりの美濃戸口、あまり変わっていないようだ。団体バスで来た高校生らしいグループ、ファミリー、中高年のグループと流石に大勢がいる。登山届けを出して、水を調達、持ってきたオニギリを食べて、さあ出発だ。
 荷物を絞れるだけ絞ったとはいえ、やはり久しぶりのテント泊、荷物が重い。心配した腰には来ないが、じっくりと慎重に歩く。日差しは強いが、街と比べれば快適だ。標高が高い事もあるが、肌にまとわりつくような湿気がない。

 美濃戸山荘にも大勢が休憩、冷えたトマトをひとつ、美味しかった。ここで、腰の水を冷たい流水に換える。甘露、甘露の水である。暫く休憩の後、南沢に入る。歩き出すと、人も散らばり独りでトコトコ歩いている印象だが、途中で追いついてきた女性に声をかけられる。うん、見覚えがと思ったら、5月のネパールトレッキングで一緒になった人だ。名前は思い出せない。女性だけの4人グループだ。簡単に挨拶して先に行ってもらう。次に休んだときに、もう少し話をしようかとついていくが、なかなか休んでくれないし、足も速い。「いやあ、きつい」と挫折寸前に休憩にはいる。名前が思い出せないし、連れ合いに見せようと写真を撮らせてもらう。スモモを頂いた。
 じっくりと休憩に入ったようなので、先に行く事にする。予定より1時間以上早く行者に着き、テント泊の手続き。もちろんビールを入手。河原の向こう側の以前に使った場所に行ったが、一足早く夫婦の方が場所を確保したところで、仕方なくもうひとつ下に行く。既にテントを設営している横に空き地があり、少し傾いているが、ここに設営しようと石をどかす。テント設営は、ひとりでも容易に出来た。落ち着いてからビールを飲む。旨い。草をそよがせて、優しく包むように流れてくる風、気持ちよいというより美味しいといった感じである。

 小屋の前で水汲みをして、ちょっと高めのインスタントラーメン、そして酒を購入する。まだ時刻は速いが食事にする。インスタントラーメンにピーナッツを入れてみたが、これは失敗。流石に涼しくて酒が美味しい。
 さて寝るかと、追加の水補給とトイレに小屋へ行くと、前にネパールで一緒になった女性が、仲間の1人といた。結局、山頂まで行くのは止めたとの事。暫く話をする。仲間の人は、もう10年以上も前にネパールにも行っており、モンゴルに行きたいなんて言ってた。ほんと、豊かな国なんだけど、何故に不況なんだろう。

 6:30頃には早々と寝る。ズボンも脱いで、上もシャツ一枚で寝袋に、そんなに寒くはなく、ちょっと涼しすぎるかなといった程度だ。途中、何度も目覚める。少し斜面になっているため、身体がずり落ちていくことも原因だろう。一度、テントから顔を出したが、なんか星空が見えず、また寝てしまう。結局、3時過ぎまで寝てしまった。星は出ていたが、空はもう明るくなり始めていて、圧倒されるような一面の星空とはいかなかった。しかし、足下はまだ暗い。もう少し待ってからにしようと、結局4時半まで待機。

 荷物は軽くしたとはいえ、文三郎尾根はきついや。まだ速いせいもあり、まずまずの人。途中で追い越された女性3人組は速成パーティーなのか、ひとりが浮いている。少し歳もいってるようだし、これは仲間らしいふたり
と馬力が違う。時々、ふたりは待っているが、遅れて着くと仲間すぐ出発する。様子が迷惑そう。ついに最後の岩場で音を上げて、怖いから帰ると言い出したが、冷たく、下に向かって、「そう、前に行った方が安全だよ」と声をかけていた。先に行ってしまったので、その後は分からないが、きっと二人に単独のひとりが合流したんだろう。

 幸い、降りてくる人は、まだ少なかったが、山頂はラッシュ状態。山頂小屋に行ってみたが、前に自炊に使ったテーブルのある桟敷は一杯。諦めて、天望荘まで行くことにする。このときは、おそらく天望荘泊まりの人が主だろうが、大勢が上がってくる。降りる人も多く、すれ違いで渋滞。急斜面のガレ場で怖い。石を落とす人も。ラク!!って言われても、逃げ場がない。やっと着いた天望荘の自炊小屋の前のテーブルで朝食。トイレの近く、ゴミ置き場の近く、眺望もなく、あまり良い場所じゃない。おまけにガスが弱くて湯が沸かない。ぬるま湯でのカップラーメンはマズイや。

 地蔵尾根は次々と登ってくる人が数珠繋ぎ、横岳への斜面はアリの行列。流石に夏休みの初日、二日目だ。横岳は止めた方が良い。地蔵も暫くは降りられそうもない。手前の岩で寝転がって待つ。30分位して、登りが切れてきたので、さあ出発。しかし、すぐ50人もの団体に会ってしまった。慣れない人が多いらしくて、自分の足下を見るのに精一杯の様子。真ん中辺りの人がやっと気づいて通してくれた。

 小屋でビールともいかないのでジュースを買って、テントへ。しばらく休憩してると、隣のテントの人が帰ってきた。初めて顔を合わした(^_^)。
 テント撤収はパッキングがあるので設営より時間がかかる。1時間くらいもかかったか?。いやあ、ザックが重い。ヒーコラいって、やっと美濃戸山荘に到着。トマトとアイスで休憩。
 ここからも2時間弱だっけか。暑い、重いとぶつぶつ言いながら美濃戸口。もうバスは嫌とタクシー予約して、まずは風呂へ。風呂上がりは、もちろん生ビール。食事は時間がなさそうで諦めて、パンを食べる。タクシーは贅沢であるが、山行き回数も減っているし、今の職にいる間は、それくらいはやらせてもらおう。


                    HBA01110、横浜のOSK

美濃戸山荘

ネパールで一緒
だった方がいます

行者小屋手前から赤

行者小屋でテント

行者小屋から赤岳

文三郎尾根

文三郎から赤岳



赤岳山頂手前

山頂手前の岩場

山頂

山頂小屋

展望荘から山頂


展望荘から山頂

展望荘

横岳

地蔵尾根入口

テント戻り