八ヶ岳:高見石、白駒池、八柱山、雨池
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  NIFTY山フォーラム時代の山レポの流用です・・2011/09/021。

行程  2000年11月3,4日

 またまた気まぐれ山行き報告です(^_^;)。11月3,4,5日は折角の3連休です。せめて一泊山行きくらいはと、北八つ徘徊をする事にしました・・が、計画してる余裕が無く、まずは茅野へ行きゃなんとかなるだろうと、インターネットで特急指定券を確保。コース未定のまま、ニュウも良いかなあと、白駒池の青苔荘は予約して出発しました。
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日 程:11月3日(金)、4日(土)
山 名:北八ツ徘徊(^_^;)
ルート:
  茅野=渋ノ湯--賽の河原--高見石--白駒池
  10:15  11:20  12:45-13:25  14:20-14:50  15:20
  白駒池-雨池-八柱山--雨池峠手前--坪庭=プール平=茅野
   6:50   8:50  9:45-10:35 12:00-12:45   12:55 14:10-15:00
天 候:3日:霧雨、4日:快晴
メンバ:連れ合いと二人
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 インターネットでのJR特急予約は便利ですね。窓口で後ろに待ってる人に気兼ねする事なく、次々と調べられますし、回答もメイルで素早く送られてきます。5回目くらいの申し込みで無事に切符を抑える事ができました。早速、連れ合いに「おーい、指定とれたぞ」と連絡、連れ合いが青苔荘に予約を入れました。ところで、ここのご主人は相当の偏屈者のようです。予約なしで来られた夫婦がいじめられてました(^_^;)。実際には、きさくな方で、いろいろ教えてくれる良い人なんですけどね。どうも山小屋と観光地の宿の狭間で、気持ちが揺れているようです。

 さて、茅野で走り込んだ渋ノ湯行きのバスは、ちょうど満席。やはり、夏場あるいは紅葉シーズンに比べると空いてます。途中の別荘地は紅葉真っ盛りの感じでした。終点の渋ノ湯から黒百合を経由してニュウに行こうか
と登り始めたところで、「賽の河原に行ったことがない」と連れ合いが言い始めました。じゃあと、Uターン。高見石から白駒池に変更・・またもや、いい加減山歩きの始まりであります(^_^;)。
 賽の河原の手前の沢は結構な水量があり、念のためにと増水時のコースを選択。これが岩だらけの両側から藪が迫ってくる狭い道で、葉っぱについた水滴を落としながら霧雨の中を進みました。やっと広々とした賽の河原に到着、例の十字架のような標識の下で昼食としました。先行していた筈の若い二人連れは正規コースを通ったらしく、後から到着。霧がかかり周りの稜線は見えませんが、かえって賽の河原らしい雰囲気を楽しめます。

 予定外のコース選択で時間もたっぷり、気温8℃とそんなに寒くもなくて、高見石小屋でのんびりとコーヒーを頂く。賽の河原で下の方から聞こえていた、声はすれども姿は見えずの賑やかな集団もほどなく到着。サンケイウォークのゼッケンを着けてましたが、11月になってもツアがあるんですねえ。じゃ、我々は出発と白駒池に降りました。流石に、池の周遊コースには写真目的と観光の方達が、結構おられました。青苔荘のご主人の話では、「今頃になると人は少なくなるが、今年は暖かいせいか多い」との事。夕食は五時と早めでしたが、寄せ鍋風の土鍋がメインでおいしかったです。急速に天気が回復して満天の星空、星が大きく輝く素晴らしい眺めですが、流石に寒くてそそくさと布団に潜り込みました。

 翌朝は五時に起き出して、外の温度計を見ると-6℃。ベンチに薄氷がはっており、蛇口も固く凍り付いています。予定通りに六時に朝食、七時に出発しました。麦草-雨池-双子池-北横岳-坪庭のコースの予定であります(ました(^_^;))。辺り一面が霜で真っ白、木の葉と笹の葉についた氷の花が、太陽の光を受けてキラキラと輝いています。歩いているのは我らだけで静寂そのもの、霜柱と薄氷を踏むザクザクという音に、時々氷の出すキーンという硬質の音が大きく響きます。

 北八つに入ると、シラビソ、コメツガそして苔のしっとりとした深い森を堪能できますが、麦草から白駒池手前の林道に出るまでの森のコースも良いですね。ただ、大きな水たまりとドロンコの道は、軽登山靴ではちょっと歩きにくい感じです(長靴が良さそう)。
 歩きにくかったせいか、雨池には約二時間と予定をオーバーして到着。思ったより水は少なく、川原状の部分が広くなってました。ここが、大きな霜柱で一面真っ白になっています。大きな割には、柔らかな繊細な霜柱で、足を踏み入れると殆ど手応えもなく、まるでふかふかの絨毯のようです。陽を浴びて音もなく崩れていく霜柱を眺めながら、「さてこれから、どうしようか」の相談を開始。どうも、予定のコースを行くと坪庭が四時になりそう。「ロープウエーの最終を聞くの忘れたよ」と私、「雨池峠から坪庭じゃ、早すぎると」と連れ合い。どうすべえと考え込んだところで、青苔荘のご主人が薦めてくれた八柱山を思い出しました。「北八つで富士山が見えるのはニュウと八柱山だけ、良いところだよ」との事。「こんな時でないと、あまり聞かない八柱山なんて行かないだろ。行くべし」と、またもや安易コース変更であります(^_^;)。

 何度か来ていても気づかなかったですが、雨池にちゃんと八柱山への道標があるんですね。ちょっと急登すると、シラビソとツガの森の中をゆったりと下る広い道になります。なんと歩道と書いてありました。山頂は2114mと低いですが、白駒池、麦草、八ガ岳山稜の好展望が開けます。もちろん、富士山から地蔵岳のオベリスクもばっちりでありました。アンテナ塔がちょっと興ざめではありますが、歩いているときには気づかなかったカラマツの黄葉が白駒池の方まで広々と拡がっていました。いやあ、コース変更も良いものです(^_^;)。

 山頂でゆっくりとくつろぎ、雨池へUターン。雨池を半周してから林道に出て雨池峠への登りに入りました。何度か通ってますが、こんなに岩が多いとは、忘れてました。所々、岩に氷がついていて滑ります。雨池峠まで行くと人が多いだろうと、途中の見晴らしの良いところで昼食の準備。その間にも数組のパーティーが林道へ下って行きました。やはり多いですね。なかには、「縞枯山はこの先ですか」という観光スタイルのご夫婦と「雨池はそこですか」という革靴のご夫婦もいてバラエティーに富んでます。五辻経由で坪庭に来て、縞枯山から麦草に戻りたいというご夫婦には、「分岐を通り過ぎているけど、縞枯山は結構急登ですよ」と縞枯山荘で聞くように勧める。雨池の革靴ご夫婦は、四〇分の標識を見て来たらしい。その身支度で往復すると三時間はかかりますよと話すと、断念して帰られました。どちらも地図も持たれてませんでした。「坪庭から木道だし、こんな登山道になると思ってなかった」と言ってましたが、確かに坪庭周遊して木道に降りたところに、「雨池四〇分」の標識がありました。ちょっと酷いんじゃないかなあ(~_~メ)。

 帰りは、もちろんプール平で途中下車、温泉を楽しみました。プール平で乗ったバスも空いていて座れましたし、茅野で乗った「はまかいじ」の自由席もがらがら。そろそろシーズンオフなんですね。

 てなわけで、先週の滝子山kら大鹿山変更に続いて、またまた成り行き任せのいい加減山歩きを楽しんできました。

                       HBA01110、横浜のOSK