八ヶ岳:オーレン小屋ついでに天狗岳、硫黄岳
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  NIFTY山フォーラム時代の山レポの流用とデジカメ性能がまだまだ低かった時代の写真を組み合わせた内容になっています。それでもデジカメも1024x786ピクセルとなんとか見られる写真になってきました。写す内容も記念写真風の写真から少しずつ変化してきました・・・2011/09/20。

行程  1998年11月1,2日

 苦節5日間、降りかかる仕事を払いのけ、逃げられないものはゴマカシ、押しつけ、11/2をなんとか休みにしました。天気予報もまあまあ。てなわけで、すえぞおさんご推奨のオーレン小屋を目玉に八ヶ岳散策に行ってきました。
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日 程:1998年11月1日(日)、11月2日(月)
山 名:オーレン小屋。ついでに天狗岳、硫黄岳(^_^;)
ルート:
  八王子=茅野=渋の湯-黒百合平-天狗岳-根石岳-箕冠山-オーレン小屋
    8:01  10:10  11:10    13:04  14:20-14:30 15:00  15:15    15:45
  オーレン小屋-赤岩の頭-硫黄岳-赤岩の頭-じょうご沢-赤岳鉱泉-
    6:50      8:00   8:25-8:50  9:15   10:00-10:30 10:40-10:50
  美濃戸山荘--美濃戸口=茅野
  12:10-12:30   13:15-14:47
天 候:晴
メンバ:単独
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 オーレン小屋は連絡を入れると夏沢鉱泉の上まで車で運んでくれるらしいですね。それを知らず、どこからアクセスしようかと悩みました。稲子湯からのコースタイムが4時間半くらいで一番短いですが、良い時間帯に小梅線の電車がありません。美濃戸から5時間半、渋の湯からだと天狗岳を経由して4時間45分と、いずれも歩行時間は短いですが、登山口までの交通の便がもうひとつです。
 車を使いたいところですが、ぐっと我慢して、この季節にしては小屋到着が遅くなるのを覚悟で、渋の湯11時着のバスを利用しました。

 渋の湯手前の別荘地は黄葉まっさかりでした。八ヶ岳は硫黄岳を中心に砂糖をまぶしたような雪を被っています。一応、アイゼンは持ってますが、歩行時間が不安になるところです。てなわけで、ほとんど休憩をとらず、ひたすら歩きましたが、エアリアのコースタイム短縮はならず・・歳かなあ(^_^;)。
 この季節、標高というか周囲環境で全く様子が変わりますね。黒百合平までの森林歩きは、夏用のシャツ一枚でも大汗をかきましたが、天狗岳への登りから強風にあおられ、目茶苦茶に寒かったです。
 日曜日のこの時間に天狗岳、根石岳に行こうという人は流石にほとんどいないですね。このところ連れ合いとの山行きが多くなり、単独の醍醐味を忘れかけていまして、身体をぐらつかせる強風が更に不安を募らせます(^_^;)。この風も、森林に覆われた箕冠山に入った途端に嘘のようになくなり、一瞬にして静寂と平穏に包まれました。身体への物理的な衝撃も去る事ながら、ゴーゴー゙、ビュービューという音の影響を実感しました。

 さて、肝心のオーレン小屋です。黄蓮からきてるらしいですが、5月に可憐な花を咲かせ、先代の小屋主さんが大好きであったそうです。小屋の前の沢にかかる木橋が黄蓮橋、その真ん中に、「ここが、南八ツと北八ツの分岐点」という洒落た看板が出てました。
 今日の宿泊は私を入れて8人。11/4で小屋を閉めるそうで、スタッフふたりを置いてオヤジさんも下山し、閑散としてました。閉鎖間際のためか、食事ももうひとつでした。いえ、普通の山小屋並みなんですが、期待が大きかったもので(^_^)。でも、風呂にも入れたし、個室でゆったりと寝られました。

 明けて翌日。目的のオーレン小屋も泊まったし、さあ帰ろうか・・・そんなわけないですよね(^_^)。硫黄岳の山頂まで行くことにしました。
 赤岩の頭に出るコースにしましたが、しっかりと踏み跡とテープあってわかりやすいです。北斜面になるため、雪が凍結している部分もありましたが、凍結箇所は15分くらいの距離で、アイゼン使うほどではありません。ちょっとの間のスノーハイクを楽しめました。
 赤岩の頭から山頂は、昨日に増して強風が吹き荒れてました。昨日と違って日が射さないためか、気温は2度Cと低く、体感温度は零下4~5度の感じでした。それでも山頂の小さな避難小屋にうずくまり、久しぶりの大展望
をエンジョイしたのであります。南の白峰三山はもちろん、どーんと軍艦のように偉容を誇る木曽御岳、乗鞍岳から白馬までくっきりと浮かぶ北アルプス、その横には妙高の山系、更に谷川岳らしい塊を挟んで男体山など日
光・尾瀬の山々・・・\(^_^)/。

 下山は赤岩の頭にとって返し、赤岳鉱泉を経由して美濃戸としました。今日は時間もたっぷりです。赤岳鉱泉の手前、ジョウゴ沢でティータイムと洒落こみましたら、なんと同じ考えのカモシカ夫婦に出会ったのです。彼らも遅目の朝食中、こちらを気にしながらも悠々と食事をしてました。
 さて、黄葉、紅葉ですが、美濃戸山荘辺りからカラマツの黄葉が真盛りです。美濃戸口への林道脇道に入ると、静寂な中、沢のせせらぎに葉の落ちるカサカサという音が混じります。うーん、山頂を目指すのも良いですが、こんな雰囲気もたまらない。
 単独行の醍醐味も思い出せ、かつ美濃戸口では恒例の風呂と生ビールを堪能した至福の2日間でありました。

                   HBA01110、横浜のOSK