栃木:奥鬼怒(日光沢温泉)、鬼怒沼、物見山
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行程  1998年10月9日、10日

 流石に好天の特異日、体育の日でしたね。前後あわせて久しぶりの素晴らしい秋晴れでした。皆さん、あちらこちらの山を目指された事でしょう。私どもも奥鬼怒から大清水に抜けて、温泉と紅葉を満喫してきました。
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日 程:1998年10月9日(金)、10月10日(土)
山 名:奥鬼怒(日光沢温泉)、鬼怒沼、物見山
ルート:
  浅草=鬼怒川温泉=女夫淵温泉-食事-八丁の湯-日光沢温泉
   8:00  10:00-10:15  12:10-10:15     14:07-14:45   15:13
  日光沢温泉-鬼怒沼-物見山-湯沢出合-大清水=沼田
    6:30    8:45-9:30  10:00  12:00-12:40  13:30 15:30
天 候:晴
メンバ:連れ合いと二人
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 10/9 の職場休日を利用して、温泉と紅葉そして鬼怒沼の草紅葉を楽しんできました。久しぶりの快晴に恵まれ快適な山歩きとなりました。
 浅草8時の特急で鬼怒川温泉駅、ここから栗山村営バスに乗りかえます。平日のおかげで、乗客も少な目なんでしょう。村営バスは小型でしたが、補助席も使って全員が座れました。それにしても2時間は長いです。途中でトイレ休憩がある路線バスは初めてです。

 12時にやっと到着した女夫淵温泉は想像以上に大きな旅館でした。渓流の岸に沿って露天風呂がいくつかあるようですね。風呂を渡り歩いているお客の姿が見えました。
 遊歩道は最初の沢沿いの急登を過ぎると、ゆるやかに高度をあげていきます。整備された道を1時間ほどで、八丁の湯に到着。最近、改装・増築したんでしょうか。湯治場の宿の雰囲気のある本館とベランダのある立派なログ風の長い棟が渡り廊下で繋がってます。遊歩道のすぐそば、滝をとり込んだ露天風呂が見えます。残念ながら、混浴のためパスするという連れあいを外で待たして、入ったのは言うまでもありません。料金も500円とリーズナブルです。浴槽は全部で4つ、ひとつは石段をあがった滝の横にあります。変な目隠しもなく、実に開放的で快適であります。はっきり言って、遊歩道を通る人からも丸見えでありますが(^_^;)。

 次の加仁湯は、また違った雰囲気なんですね。温泉街でよく見かける渓流に沿って建てられた鉄筋の旅館風です。ここはパス。更に10分強で、本日の宿の日光沢温泉に到着。沢の護岸工事なのか、大雨の被害改修なのか、宿の直前に重機が入って工事中なのが、ちょっと艶消しかな。
 加仁湯はL字型になった木造2階建てで、「旅館ではありません、山小屋です」の注意書きがありました。確かに、2食つき・入湯税などの込みで8000円ちょいと安かったです。朝食も5:30からOKでした。
 3人入ればいっぱいの内風呂(男女別)と露天(混浴、ただし19時から2時間は女性専用)がふたつありました。内風呂と露天のひとつは薄い紺青色というか白濁した湯質で、もうひとつの露天は透明でした。源泉が違うの
かしら。もちろん女性専用になる前に、2回目の入浴をしました。照明があって満天の星空とはいかなかったですが、目が慣れてくると天の川がうっすらと見えるじゃないですか。いやあ、温泉に浸かって、天の川そして空を横切っていく人工衛星を眺めるなんて、初めての経験でした(^_^)。
デジカメの性能はまだまだだし、この頃はホームページを意識した写し方もしてません。このレポは「私の一名山」という雑誌の依頼で記事にしています。
翌年の9月に発行された「私の一名山」シリーズの二冊目です。パソコン通信での山レポを見て掲載依頼がきました。
当時は中高年の山歩きがブームになってすぐの頃だったかしら。
 さて、翌日です。個室でゆったりと寝られたせいか、「食事ですよ」と宿の人に起こされまで熟睡してしまいました・・緊張感の不足(^_^;)。なんとか、6:30には鬼怒沼へと出発することができました。

 ノシ滝、オロオソロシの滝展望台を通過すると、笹とダケカンバの混じるシラビソ、シラベ等の快適な森の中の緩やかな登りとなります。こちら側の斜面の紅葉はまだもうひとつといった印象です。森を抜けると、突然に鬼怒沼の草紅葉の湿原に飛び出しました。流石に、花は終わっていましたが、広々と拡がった草紅葉の遠くには燧ヶ岳の稜線がくっきりと浮かび上がり、振り返れば、日光白根山。地糖の水面は、快晴の空を写して濃い紺色に染まっています。いやあ、ここまで来た甲斐があったというものです\(^_^)/。

 湿原を越えて物見山への登りにはいると、ブナハリタケなのかスギヒラタケなのか良い匂いをする白いキノコが群生していました。昨年、会津駒ヶ岳でお馴染みになったキノコです。早速、採取させてもらいました。帰宅後、遅い夕食のおかずにしましたが、これは汁物より炒め物にした方がおいしいように思います。

 さて、見晴らしのない物見山は通過して大清水を目指しました。ここの下りは、凄い急坂ですね。テント泊の大荷物を担いだ夫婦に会いましたが、鬼怒沼から尾瀬沼を目指すそうです。リブルさんの歩かれたロングコースですよね。脱帽。こちら側の斜面の紅葉はだいぶ進んでいまして、黄色に赤そして橙に緑の混じる秋色を楽しむことができました。

 物見山から2時間で湯沢出合、急坂も終わってほっとしたところで、昼食休憩としました。96年版の昭文社の地図(尾瀬)には、増水時に渡渉と書かれてますが、水も少な目で問題なく石伝いに渡れました。この後は、森に
囲まれた広い草原のような道となります。ここも散策には良いですね。 最後に大きな橋を渡ると、突然に人・人、そして無数の大型バスが目に飛び込んできました。ここまで、殆ど人に会わなかったものですから、その落差にめまいがします(^_^;)。大清水で少しのんびりしようかと予定しましたが、この混雑にあっさりと諦めて、丁度発車しようとしている沼田行きの路線バスに乗ってしまいました。おかげで、沼田駅でも5分後の特急に間に合ってしまい、結局ビールは帰宅までお預けとなってしまいました(;_;)。

                     HBA01110、横浜のOSK