福島:燧ヶ岳、尾瀬沼
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行程  1998年6月12日、13日

日 程:1998年6月12日(金)、13日(土)
山 名:燧ヶ岳、尾瀬沼
ルート:
  6/12
   横浜深夜バス=新宿=池袋==御池--広沢田代--熊沢田代-俎嵓
     20:20     22:30  23:00   5:00-6:00 7:00-7:40     8:15   10:10
   --柴安嵓---俎嵓---ミノブチ岳--大江湿原-長蔵小屋
    10:40-11:00  11:13-12:00  12:25-12:35   14:25    14:45
  6/13
   長蔵小屋-尾瀬沼左回り-三平下-三平峠-一ノ瀬休憩所-大清水
     7:20    10:45-11:50   11:05    11:50-12:05       12:50
   大清水=新宿==横浜
   14:40    19:??  ~21:00

天 候:12日 晴れ、  13日 曇りのち雨
メンバ:連れ合いと二人
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 6/12は事業所の休日、おそらくゴルフ休日ではないかと思いますが、同じ棒を握るなら杖・・そうてす、山を目指すのは当然であります(^_^)。早くから甲武信ヶ岳のバスツアを予約し安心しておりましたが、先週末に突如の中止連絡。こちらからキャンセルすると違約金をたっぷりと取られますが、ツア中止は電話一本で慰謝料もなし(;_;)。いやもう大慌て。横浜駅まですっ飛んでいって、尾瀬行きの深夜バスを確保したのであります(^_^)。

 早朝の御池に到着したときは、睡眠不足かつ身体もこちこちでありますが、そこはそれ。すがすがしい山の空気に触れると身体もシャキっといたします。沼山行きのバスから途中下車したのは、他に単独の女性と夫婦の3名だけでした。ご夫婦は燧裏林道に行かれるとかで、燧ヶ岳を目指したのは私どもと単独女性の3名だけ。足の速い女性はみるみる遠ざかり、山全部を独り占めしたような快感をたっぷりと味わう事ができました。加えて、ミズバショウも終わり花の端境期だと思っていましたが、なんと広沢田代ではチングルマ、イワカガミ、タテヤマリンドウ、ワタスゲ、ヒメシャクナゲ・・と咲き乱れているではないですか。うーん、思わぬ幸運でした。人っ子ひとりいない木道にしばし寝転がっておりました。
 花もまばらで少し乾燥気味の印象もある熊沢田代を過ぎて雪渓に到着。沈丁花さん達の情報どおりアイゼンも必要なく危なげなしに歩けます。歩きにくい岩礫帯という表示もありますが、四つ足を駆使できて登りはかえって楽チンであります。流石に頂上の俎嵓・柴安嵓には20~30以上の人がいましたでしょうか。やはり尾瀬ヶ原または尾瀬沼から来る人が多いようですね。ところで関西勢が大挙して押し掛けてきているかの感がありましたが、おそらく関西の方の開放的なパフォーマンスの影響による印象でありましょう(^_^;)。
 梅雨の晴れ間のおかげで南は尾瀬沼の背景に拡がる峰々、西側は広大に拡がる尾瀬ヶ原を挟んで至仏山そして右に目をやると平ヶ岳に合図駒ヶ岳と大パノラマを楽しめました。尾瀬沼側の遠くに鬼の2本角のような山がちらりと見えましたが、あれは男体山かしら。会津駒ヶ岳の遙か遠には磐梯山?、平ガ岳の遠くには越後三山?が雲海に浮かんでいます。

 下りは転げ落ちるようなナデッ窪を敬遠して燧新道にしましたが、この分岐の手前にサンカヨウとキヌガサソウの小さな群生を見つけました。いずれも初めて見る花で尾瀬沼のビジターセンターで調べたものです。それにしてもこのビジターセンターは凄いですね。スライドあるいはビデオの上映会と自然観察会を何度もやっていました。環境庁の看板が出てましたが、直営なんでしょうか。長蔵小屋の大規模なのにも驚かされました。売店、売店・食堂・休憩所、元長蔵小屋、別館、本館とこれは観光地の大規模旅館並みですね。おまけに風呂まで入れるとは。ここまでになると、なんか複雑な思いがあります。まあ汗も流せたし、ひと部屋で四人とゆったり寝られましたので余計な詮索は止めましょう。
 明けて土曜日、大清水に下りるだけでノンビリとしました。これが思わぬ誤算でした。想像に絶する人出です。小屋の周りも木道も人・人・・・人の列。沼山方面からも続々と入ってきています。これが噂に聞く尾瀬の大混雑なんだ(@_@)。いやまあ歩きにくいこと。やっとたどり着いた三平下で食事休憩としました。ここも来る人、帰る人が交錯して目が回るようです。天気も昨日とはうって変わって霧雨状態です。目の前の尾瀬沼も定かには見えません。テーブルの隣で食事を始めた夫婦・・旦那さん「なにか向こうで波がうってるようだ」、奥さん「そこが尾瀬沼ですよ」といった調子です。
 話は変わって、尾瀬沼周辺にはハリブキが多いですね。「あれえ、タラの木の大群生だ」と近づいてみると、これがハリブキ。あれは食えないんですよねえ。

 さて、下りる人が途切れたところを見計って大清水を目指しました。流石に随分と整備された所が多くて立派な木の階段があちこちに設けられていますね。コースが長いせいか周りに人がいない時もあり、霧の中の幻想的なオオシラビソ林を楽しみながら大清水に到着。最後にイワナの塩焼きと生ビールでしめて、楽しい山行きも完であります。

                     HBA01110、横浜のOSK