八ヶ岳:北横岳、双子池、蓼科山
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  NIFTY山フォーラム時代の山レポの流用とデジカメ性能が非常に低かった時代の写真を組み合わせた内容になっています。デジカメはなんとかメモ代わりに使う程度で銀塩のコンパクトカメラが使い捨てカメラによる記念写真風の写真しか残っていません(^_^;)・・・2011/09/20。

行程  1997年10月10,11日

 紅葉(黄葉)狩りに北横岳、双子池、蓼科山に行って来ました。出かける前の日に過去ログを検索してみますと、なんと同じ10月に全く同じコース設定で「ダックスフントさん、TAOさん、みのるさん、CompOnさん」が歩かれている記録が見つかりました(96年10月5,6日、FYAMAREPの時代の5番会議室#3482)。参考にさせて頂きました_(..)_ペコリ。
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日 程:10月10日(金)、11日
山 域:北八ガ岳
山 名:北横岳、双子池、蓼科山
ルート:
 10/10   茅野=(タクシー)=ピラタスロープウェイ-北横岳--
           9:07 約7500円  10:00-10:35    11:30-12:35
          大岳分岐/大岳-天狗の路地-双子池
            13:20-14:04     14:57    15:42
 10/11   双子池-亀甲池-天祥寺原-将軍平-蓼科山-
           6:35   7:20    7:44     9:18   10:17-10:45
         食事休憩-女乃神茶屋=(タクシー)=プール平=茅野
         12:00-12:35 13:20     3070円
天 候:10日:晴れ、11日:曇り(小雨、霰)
メンバ:5人(OSK、OSKの連れ合い、いつものA君、A君の知人のB夫人、B夫人の友人Cさん)
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 連れ合いとふたりでテント泊のつもりでしたが、数日前にA君より久しぶりに「山行こう」の催促コールが入り、総勢5人に膨れ上がってしまいました。こりゃテントは無理と双子池ヒュッテ素泊まりに変更。ところが、ヒュッテに何度か電話しても誰も出てきません。町役場に電話しても分かりません。まあ駄目なら近くの山小屋に変更、それも駄目ならチェルト持っていって寒空での野宿だと決行しました。結局のところピラタスロープウェー山頂駅に到着するまで営業の確認ができませんでした。なお、北横岳ヒュッテは完全予約制になっていましたので、要注意です。
 こういう泥縄でありますから、あずさの指定券なんて入手できる筈もなく、スーパーあずさ1号の自由席に乗り込みました。ところが、流石に3連休ですね。凄い混み方でした。新宿でもう150%の乗車率で通勤電車並、茅野駅まで身動きもままならぬ状態となりました(^_^;)。

 話はとんで北横岳。快晴に恵まれて北アルプス、中央アルプス、南アルプス、近いところでは南八ガ岳と大展望でありました。「あれは槍だ、あれは宝剣じゃないか」と大騒ぎの後、冷たい風を避け北峰の少し先で食事を済ませ、大岳・双子池を目指しました。下りの途中にある分岐にザックを置いて登った大岳からは、ごつごつした奇岩が点在する「天狗の庭」そして「黄葉した森林」が広々と拡がる風景を楽しめました。ここから眺めた雨池は、水が涸れてしまっているようです。
 さて、CompOnさんが上記の #3482 でレポートされているように、双子池までの下りは、「大岩小岩が行く手を阻む急な下りの歩きにくい道」でした。バランス感覚に衰えの出てきている私には手応えがありすぎ(^_^;)。滑落の危険があるような場所ではありませんが、転び方によっては結構な怪我になりそう。実際、大きめの岩の上に足を置いた時に握った枝が枯れ枝1本、「あっ、やばい」と思った途端に、ポキリ。もちろん、ザックの重みに引っ張られて後ろ向きに岩から落っこちてしまいました。ザックがクッションになり、頭も打たず無事でしたが、なんと眼鏡をとばしてしまったようです・・結局、見つからずであります(;_;)。

 まあ、なんとか到着した双子池ヒュッテ、すぐ前の雄池と隣の雌池の周辺はカラマツがきれいに色づいておりました。ところどころに見える紅葉はナナカマドかハゼでしょうか。
 ヒュッテは満杯の状態で、管理人さん達が寝床のアレンジに大わらわでした。ここまでの混み方はあまりないようで、小部屋のある2階に上がったり、自炊室を覗いたり一所懸命の様子でした。大部屋の寝床の割り当てもきちんとするし、自炊室・布団部屋から廊下まで利用してできるだけ快適にしようと大わらわでした。結局、3枚の布団に4人の状態でしたが、手足も伸ばせる状態で感謝であります。

 夜中に起き出して眺めた夜空は満天の星でしたが、翌朝はうってかわっての曇天、風も強くて寒かったです。テントにしなくて良かった(^_^;)。
 水が少なくなっている亀甲池を経て天祥寺原に出たときには、小雨も降ってきました。こうなると折角の黄葉も映えません。ナナカマドもくすんだ色で、葉がちじれてしまっています。草原状の天祥寺原から急登した将軍平か
ら蓼科山山頂は、霧で展望どころか、数m先が確認できない状態になってしまいました。
 山頂でのんびりとする計画でしたが、こうなると寒いのなんの。早々と退散することにしましたが、ここからの下りはじめの岩場は今回最大の難所でありました。大きな岩が積み上がった斜面をトラバース気味に下ります。左側は結構な傾斜で谷に落ちていっています。霧と霰で濡れた岩は滑りやすく、そこへ身体がぐらつく程の風が吹き付けてきます。鎖、ロープといった人工物もなく本気で恐かったです。ほんの10分くらいだったと思いますが、いやあ久しぶりの強い刺激を楽しめました(^_^;)。

 女乃神茶屋(地図では女神茶屋)まで30分という辺りからは、カラマツ林の中のほぼ平坦な道となります。時々刺してくる日の光に映える黄葉を愛でながらの散歩を楽しめました。
 さて、山歩きを楽しんだ後は、当然に温泉であります。下りの途中に携帯電話で予約したタクシーでプール平へ直行。熱い湯に浸かると、あちこちの擦り傷、打ち身がピリピリと痛むのがまた心地よかったりします(^_^;)。

 プール平から乗ったバスは満席状態で茅野まで立ったままでしたが、臨時の特急あずさの自由席は連休の中日とあってか空いていました。再びビールでカンパイした後、ゆっくりと寝ることができました。

                      HBA01110、横浜のOSK