八ヶ岳:ニュウ、白駒池、雨池、雨池山、三ッ岳
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  NIFTY山フォーラム時代の山レポの流用と銀塩のコンパクトカメラによる記念写真風の写真しか残っていません(^_^;)・・・2011/09/09。

行程  1995年10月9,10日

秋と駒鳥さんを訪ねる北八つぶらり旅

 というわけで、深まり行く秋の探報と、できたら駒鳥さんに会いたいなと北八つぶらり旅に出かけました。のんびり、かつ楽々の旅の筈でしたが・・・・・??
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日 程:10月9日(月)、10日(火)
山 域:北八つ
山 名:ニュウ、白駒池、雨池、雨池山、三ッ岳、北横岳
ルート:
  9日  中央線茅野=(バス)=渋ノ湯-黒百合-ニュウ-白駒池(青苔荘、泊)
         10::00          11:10   13:05  14:40   16:40(^_^;)
 10日  白駒池-雨池-雨池峠分岐-雨池山-三ッ岳-北横岳-ピラタスロープウエ
       5:45    8:25    9:25     10:15   11:15   12:10    13:00
天 候:晴れ、時々曇り
メンバ:連れ合いとふたり
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 ここ数日の冷え込みで風邪を引き込みましたが、折角の4連休です。理由は知らねども、折角の休みであります。土、日と家に引き籠もり静養に努めた結果、フラフラはするものの山には行けそうと、月曜日に飛び出しました。
 流石に平日の月曜日、渋ノ湯でバスを下りたハイカーは10人弱でした。実は、まだコースが決まっていません。多少とも楽な高見石-白駒池にしようか、黒百合-ニュウ-白駒池にしようかと、分岐まで(といっても橋を渡ってすぐ)悩みましたが、山の空気に触れたせいか体調も俄然良くなりました。ここは、今まで行ったことのないニュウへ行くべしと決めたのは言うまでもありません。なんせ、TAOさんご贔屓のニュウですからね(^_-)。

 黒百合から渋ノ湯のコースは、数年前に雨の中を大勢の中学生集団とぶつかり、あまり良い印象を持っていませんでしたが、とんでもない。歩きやすい気持ち良い登りで、足もすすみ2時間弱で黒百合平に到着。外気温18度Cですが、風があって寒いこと。ところで、山荘の前の水路には多少の水がたまっているくらいで、以前のようにたっぷりと流れるような状態ではないですね。以前は豊富に水を使えた水道のある小屋も閉鎖されています。水脈が変わってしまったようですね。ここで軽く昼食を取り、中山峠からニュウへと出発です。

 さて、黒百合から1時間半ほどで到着したニュウですが、ガスが次第に出てきたため、残念ながら富士山の眺望は得られませんでした。でも、久しぶりに硫黄岳の爆裂火口も眺めることが出来、そして反対側の白駒池を中心にしたゆったりと拡がる秋の風景を堪能できました(^_^)。

 実は、このあと問題が・・・。ニュウから白駒池に向かう道はすぐわかり、あとは休むだけと勇躍、下山にかかりました。ところが、稲子湯への分岐も順調に通り過ぎたあと、気が付くとどうも人が歩いたという感じの全くない苔とシラビソの森、林床に入っています。もうだいぶ来ているし、苔には悪いが、強引に北を目指し続けました。ところが、ついにシラビソの幼木の群生地にぶつかり、藪漕ぎもままならなくなりました。太陽は稜線に没しようしています。ちょっと寒いが、ビバークもしようがないかと腹を決めました。おとなしく、南に向かってしばらく引き返すと、ありました。本来の登山道が\(^_^)/。流石に、ほっとしました。初めての道で、話に夢中になったのが敗因でした。もっとも、苔には悪かったですが、本格的な岩と苔の林床を味わうことができました(^_^;)。ついでに、太股まで落ち込む落とし穴に片足を突っ込むなんてハプニングのおまけまでついてしまいました。

 失敗はありましたが、山荘への到着は16:40となんとか妥当な時間でした。青苔荘の宿泊は我々だけだったようです。手入れの行き届いた山荘で、素泊まり個室に風呂まで入れて4700円と格安でした。

 翌日は、随分と冷えこみ、水場の蛇口が凍り付いたようです。白駒池から麦草峠の途中にある木道を囲むシャクナゲ、ハイマツなどの灌木に霜がおりて一面に白化粧した中に、ナンテンのような木(?)の赤い紅葉が混じり、まるで夢の庭園のようでした。天気が良すぎるうえに、狭霧もなくて雨池の幻想的な雰囲気はもうひとつでしたが、黄葉したシラビソに赤いナナカマドが点在し、もう秋そのものを味わう事が出来ました。

 時間の制約から、双子池から横岳のコースを諦めて、雨池峠越えで雨池山、三ッ岳を経由して横岳、そしてピラタスのコースに変更しました。しかし、これって結構きついですね。三ッ岳があんなに岩、岩した山だとは知りませんでした。ダレだ、北八つは女性的な柔らかいコースだなんて言い出したのは。両手、両足を駆使し、やっとこさ登れるような山じゃないですか。2カ所ほどまるでフリークライミングのように身体を横に寝かせて這い上がる場所までありました(単に、コンパスが旧日本人タイプであるだけのこと?)。
 まあ、なんとか三ッ岳をクリヤし横岳まで縦走、帰りはバスの時間が気になり横岳からロープウエまで30分で急下降。

 ピラタスロープウェ山頂駅の切符窓口では、おずおずと「えーっ、ニフティの駒鳥さんは・・・」と、声を掛けると、親切に調べて下さり、「下の改札にいますよ」の返事です。はい、山嶺駅の改札で駒鳥さんに会えました。駒鳥さん、お仕事中にもかかわらず、突然声を掛けて申し訳ありませんでした。

 というわけで、当初の目的であるのんびり山旅とはならなかったですが、いろいろと楽しむことが出来ました。
                      HBA01110、横浜のOSK