世界遺産アンコール遺跡を歩く
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A2/29 アンコールトムを歩く
 翌日の8:30(現地時刻)にはアンコールトムへバスで移動。日本からの約12時間とアジア向けにしては長時間の移動。そしてホテルで横になる時間が4時間弱と短くて流石に疲れ気味です。
 アンコールトム。アンコール遺跡を日本では代表してアンコールワットというのが一般的。実際にはトムとワットでは造営の時期が少し違っています。ワットが宗教施設(ヒンズー教)、トムが王都と仏教寺院という違いは、これまで知らなかったし、規模はアンコールトムの方がだいぶ大きいです。
 大きな石を積み上げた巨大遺跡ですから、午前中の約4時間のウォークに昼のシャワー休憩を挟み、15時頃からトムの中心部バイヨンなどを訪問しました。

 シェムリアップの街は国際空港から南東に10kmほど離れています。外国資本でしょうが、想像以上に開発が進んでいてホテルも建設ラッシュです。世界遺産となったアンコール遺跡の効果は凄い。
 我々のホテルのクラスはたぶんトップから3番目くらいのグレードだと思いますが、充分に立派な観光ホテルです。 約4時間横になって、さあ観光のスタートです。かなり広い室内と外のテラスも使えるモーニングバイキングの食堂で腹ごしらえ。外のテラスでは朝から生演奏です。その向こうには大きなプールがあります。大人用と子供用が繋がっていて、大人用は約50mx25mはあるかな。深いところは約2m。少なくとも見た目にはきれいな水でしたが・・・泳いだ影響が出てくるとすると、そろそろかしら(^_^;)。

ホテルの前

食堂 生演奏

屋外プール

美味しい麺
その場で麺をほぐして作ってくれるラーメン、ビーフン、きしめん風の麺は美味しかった。
ホテルの前のいかにも南国といった花です。大きな実がなっている木。花か実か、妊婦さん用の薬になるらしい。

 アンコール遺跡に入るには専用のパスポートが必要です。ゲートの窓口にカメラが設置されていて簡単に写真入りのパスポートができます。
なかなか効率化、電子化されてます。3日間友好のパスポートですが、カンボジアの経済情勢にしては40USドルとなかなかの値段がします。

パスポート作成

パスポート
 パスポートをもらって、いよいよアンコールトムの観光です。まずは午前中に約4時間の歩きで観光。
何故かアンコールワットの名称の方が有名ですが、規模はアンコールトムの方が大きい。ヒンズー教と仏教が何度も争って勢力が入れ替わっているようですが、ワットのメインはヒンズー教、トムのメインは仏教のようです。
 このアンコールトムは、アンコールワット寺院のすぐ北にあって、12世紀後半、ジャヤーヴァルマン7世により建設されたといわれています。アンコールはサンスクリット語のナガラ(都市)からでた言葉。トムは、クメール語で「大きい」という意味だそうです。大きい都市。
 車で西大門まで行ってからお約束の歩いての観光。アンコールトムは一辺3kmの堀と8mの高さの城壁で囲まれ、南大門・北大門・西大門・死者の門・勝利の門の5つの城門があります。

西大門

西プラサットトップ

さあウォークです
各城門の塔には四面に観世音菩薩の彫刻が施されています。 これだけの大きな沢山の石で造営された遺跡には圧倒されます。
フランス人が発見するまで密林の奥深くに埋もれていた・・・というのは半分嘘。コロンブスのアメリカ発見と同じで、単にヨーロッパ人が見つけただけの話。

修復中の王宮

王様・女王の沐浴場

王様・女王の沐浴場

プリアパイライ

プリアパイライ

綱渡りの塔

プリア・ピトウ

発掘された仏像

東プラサットトップ

死者の門

 午前中のアンコールトムのウォーキング観光を終えてシェムリアップの街にて飲茶・中華のランチの後、ホテルに戻ってシャワー休憩。
 15時前にまた出発。元フランスのNGOがカンボジアで展開した絹と彫刻の技術学校そして製品の販売をしている施設を見学。いまは自立してやっているそうです。

その後、アンコールトムのメイン?となる南大門からバイヨンの観光です。
まずは南大門。南大門へと続く参道(日常に使われている生活道)の両側には、神々と阿修羅たちが巨大蛇ナーガを綱引きしています。向かって右の列が阿修羅で左が神々(名前は判りません)です。巨大な蛇ナーガと阿修羅に神々って、ヒンドゥー教の天地創造・宇宙観を表した乳海攪拌(にゅうかいかくはん)の構図だそうです。よく判りません?。
南大門は写真のように車一台通るのがやっとですが、上は四階層分くらいの吹き抜け。
東西南北に微笑する観世音菩薩像が彫られています。顔だけで3mもあるそう。南大門をくぐってふり返ると、裏側の壁にはクメール王国のシンボルだった三つ頭の象が彫られています。

南大門前の橋

蛇ナーガを引く神々

蛇ナーガを引く阿修羅

南大門

南大門 反対側
これがバイヨンの中の遺跡、石の建造物。圧巻です。壁画も素晴らしい。寺院の外周になる第一回廊の壁に精細な彫刻レリーフが彫られています。
戦い、兵士(象に乗った兵士、中国の兵士も描かれてます)から魚採りの様子、出産風景、鰐に喰われる人など当時の生活風景が描かれているようです。目的は??なんなんでしょうね。


綱渡りの塔

象のテラス
バイヨンの観光を終えて「象のテラス」へ。綱渡りの塔、一説では裁判所とか。12塔それぞれが裁判月に対応しているとか。また、塔から塔に綱を張って踊り子を渡らせて王様が見物したという伝説もあるらしい。綱から落ちた女性は下にいた男性に捉まる?/結婚する?とか・・現地ガイドさんの話です。

バイヨンの観光を終えてホテルに戻りシャワー休憩の後、シェムリアップの街に出て大きなバイキングレストランで食事。
街の風景と食事したレストランです。

たぶん観光用馬車

バイクタクシー

ノーヘルで家族全員?

売店

バイキングレストラン